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作者: 一片 綴
残酷な描写あり
十二歳のモコ・スプライトには父がいた。それは十歳の時、ある事件によって壊れた。酒に溺れた父は、モコに手を上げるようになった。その日はモコの十歳の誕生日だった。しかし、耐え兼ねた母が自宅で縊死を遂げ、父がモコを捨てて逃げたことによってその生活にも終わりが訪れる。モコはアークと名乗る少年に手を引かれ、町で唯一の孤児院に連れられた。そこで二年の歳月を過ごすが、モコは『あの人』が心に付けた傷で上手に笑えなくなっていた。それでも、モコのそばに居てくれる友人達のために笑顔を工面する。それが、自分のための笑顔ではなかったとしても——。
序章
『あの人』
2226字 投稿2023.12.08 更新2023.12.08
一章 『光明を念う少年少女』
一節 『笑って、泣いて、それでいいんだっけ』
7961字 投稿2023.12.08 更新2023.12.08
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