残酷な描写あり
R-15
予感
「任務、ですか?先輩1人で?」
「……………うん」
私は療養が終わった先輩と食堂で話をしていた。
「大丈夫なんですか?先輩は病み上がりですし、せめて誰かと一緒に行ける任務のほうが………」
先輩は小さな口でカレーライス(甘口)を飲み込む
「任務といっても潜入任務だから。あの工場に何か怪しいところがないか見てくるだけ。そんなに心配するようなものじゃない」
「ですけど……………」
あの光景が頭に浮かぶ。私を庇って魅了を受けてしまった先輩、お腹を妊婦のように膨らませて倒れ伏す先輩。あんな事があったのに、先輩は何も思わないのだろうか。
「…………さやかは心配しすぎ。私に起きたことだって、魔法少女をしていく上で誰だって覚悟していた事。私の心配よりも、さやか自身の心配をした方が良い」
…………それは知っている。魔法少女になる時、散々聞かされた。
『性的な行為や辛い事に巻き込まれるかもしれません。それでも魔法少女になりたいですか?』
『勿論アフターケアはする。だけど、それだけでは簡単に癒えない心の傷を負うかもしれない。それでも魔法少女になりたいのか?』
そんなことを嫌というほど聞いた。それでも私は、憧れた先輩になるために耐えて見せると誓った。けど、
憧れた先輩が自分のせいで辛い目に遭ってるのは────耐えられない。
「…………………」
沈黙がお互いに続く。
「…………大丈夫、私は何があっても。ちゃんと全部知ってるから。でも」
「心配してくれて、ありがとう」
先輩はこの後、すぐに行ってしまった。
そして、その日から先輩は行方不明となった。
目の前に迫ってくるロボットを殴り、ガラクタにしながら走る。走る。
先輩が行方不明になった工場の中を1人で突っ切る。
後ろから他の魔法少女たちの声が聞こえるが無視して走る。
このロボットにはどうやら魔法が効きづらいらしい。だから、私は先輩から教えてもらった『破砕撃』でスクラップにしていく。
敵が多い。何かの時間稼ぎをするように立ち塞がる。
それを全て殴る。壊す。バラバラにする。
先輩は何処だ。何処にいる。
隅々まで工場の中を探す。けれど、先輩は見つからない。
敵もいつのまにか居なくなり、探すことだけに集中する。
だが、見つからない。
地下も屋上も排気口の中さえも探した。
何時間も探した。先輩の事をずっと、呼び続けた。
結局、先輩は見つからなかった。
「……………うん」
私は療養が終わった先輩と食堂で話をしていた。
「大丈夫なんですか?先輩は病み上がりですし、せめて誰かと一緒に行ける任務のほうが………」
先輩は小さな口でカレーライス(甘口)を飲み込む
「任務といっても潜入任務だから。あの工場に何か怪しいところがないか見てくるだけ。そんなに心配するようなものじゃない」
「ですけど……………」
あの光景が頭に浮かぶ。私を庇って魅了を受けてしまった先輩、お腹を妊婦のように膨らませて倒れ伏す先輩。あんな事があったのに、先輩は何も思わないのだろうか。
「…………さやかは心配しすぎ。私に起きたことだって、魔法少女をしていく上で誰だって覚悟していた事。私の心配よりも、さやか自身の心配をした方が良い」
…………それは知っている。魔法少女になる時、散々聞かされた。
『性的な行為や辛い事に巻き込まれるかもしれません。それでも魔法少女になりたいですか?』
『勿論アフターケアはする。だけど、それだけでは簡単に癒えない心の傷を負うかもしれない。それでも魔法少女になりたいのか?』
そんなことを嫌というほど聞いた。それでも私は、憧れた先輩になるために耐えて見せると誓った。けど、
憧れた先輩が自分のせいで辛い目に遭ってるのは────耐えられない。
「…………………」
沈黙がお互いに続く。
「…………大丈夫、私は何があっても。ちゃんと全部知ってるから。でも」
「心配してくれて、ありがとう」
先輩はこの後、すぐに行ってしまった。
そして、その日から先輩は行方不明となった。
目の前に迫ってくるロボットを殴り、ガラクタにしながら走る。走る。
先輩が行方不明になった工場の中を1人で突っ切る。
後ろから他の魔法少女たちの声が聞こえるが無視して走る。
このロボットにはどうやら魔法が効きづらいらしい。だから、私は先輩から教えてもらった『破砕撃』でスクラップにしていく。
敵が多い。何かの時間稼ぎをするように立ち塞がる。
それを全て殴る。壊す。バラバラにする。
先輩は何処だ。何処にいる。
隅々まで工場の中を探す。けれど、先輩は見つからない。
敵もいつのまにか居なくなり、探すことだけに集中する。
だが、見つからない。
地下も屋上も排気口の中さえも探した。
何時間も探した。先輩の事をずっと、呼び続けた。
結局、先輩は見つからなかった。