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作者: konoyo
R-15
誇りのある人生
「あたし、いよいよ死ぬんだね。」

「そうなのかもしれないな。」

「ありがとう。状況は分かったわ。あたしはあと何時間くらいもつのかしら。」

「それはオレには分からないな。」

「あたしは残された時間をどういう風に使えばいいのかしら。」

「優江の好きなように使うといいさ。」

「あたしはなにも喋れないんだよ。体も動かせないんだよ。なんにも出来ないんだよ。生きていてもなにも意味がないの。あたしを殺すようにそらっていうのに頼んでくれない。」

「そらにもそんなことは出来ないさ。苦しくても最後まで生き続けるしかないんだよ。」

「そう。分かったわ。ありがとう。少しひとりにさせて。」

デッドにあたしの前から消える様に指示をした。ひとりで死を迎え入れる準備をしなくてはいけないと考えていた。
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