残酷な描写あり
第一幕 プロローグ1 『魂の領域』
【俺】は、ふと気が付くと不思議な空間にいた。
色とりどりの光が幾筋もの流れとなり、集まるその先には一際大きな光が見える。
いや、目で見ていると言うよりも頭の中でイメージしている……それがより明瞭になったような感覚だ。
他の感覚も曖昧で、重力も感じず自分が立っているのか寝ているのかも分からない。
その割に思考ははっきりしていて、どうも夢を見ているわけではなさそう……だと思う。
……というか、これはアレか?
いわゆる死後の世界……的な?
『それは、半分正解ですね』
『!?』
唐突に誰かの【声】がしたと思えば、いつの間にか傍らには女性が佇んでいた。
『申し訳ありません、驚かせてしまいましたね』
そう謝罪するその女性はこれまで見たことがないほどに整った顔立ちで、優しげに微笑む表情と相まってまるで女神のようだ。
……いや、こんな場所に現れるのだから実際そうなのかも知れない。
緩やかに波打つ腰ほどまである長い髪は、金にも銀にも見える不思議な色合いで、美しい相貌を彩るその瞳は菫色。
柔らかで艷やかな唇からは、耳に心地よい透き通った声が紡がれる。
薄絹を幾重にも重ねた衣を纏ったその出で立ちは、まさに女神と呼ぶに相応しい神々しさだ。
『ふふ、ありがとうございます。そうですね、そう呼ばれることもありますが……まあ、私は神と言えるほど全知でも全能でもありません』
女神様?
……って言うか、さっきから思考読んでません?
『ここは魂の領域、精神世界とも言うべきところです。意思、思考は言葉を介さずとも伝わってしまうのです。もし気にされるのであれば……基本的には意識を内面に向け、会話するときだけ開放すれば良いかと思います』
なるほど……?
良く分からないけど……やってみますか。
こんな感じかな……
『……大丈夫みたいですね。慣れれば意識せずとも出来るようになります』
よし、これでいいのか。
なんとなく感覚が掴めた。
では、気を取り直して……
『さきほど、半分正解……といってましたが、どういう事でしょうか?』
『死後の世界、と言うところですね。ここは魂が生まれ旅立つところであり、死後に帰ってくるところ。生きとし生けるもの全てはこれを繰り返しているのです』
『生と死を繰り返す……輪廻転生ってやつか』
俺の家族もあの光の中にいるのだろうか……
それとも、もう既に旅立っているのか。
俺は事故で家族を失い天涯孤独の身となった。
自分自身、一命は取り留めたものの……体の自由のほとんどを失って、病院での寝たきり生活となってしまった。
そんな状態で何年も過ごしていて、容態は安定していたと思うが……まあ、死んでしまったこと自体は不思議ではないと思う。
死の瞬間の記憶はないので、まだ実感は湧かないけど。
『それで、ええと……女神さま?俺はなんであの流れに乗らないでここにいるんでしょうか?あなたが俺をここに留めているんですか?』
『ああ、すみません、まだ名乗ってもいませんでしたね。私の名はエメリールといいます。』
『あ、俺は………………です』
ん?
エメリールって何か聞き覚えがあるな……
『ご質問についてですが、あなたの言うとおり私があなたをこの場に留めおいております。それは、あなたにお願いしたい事があるからです』
『お願い?もう死んでるのに?』
『このまま、あの流れの中に乗れば輪廻転生の理に従いあなたという個は全と一つとなり、また別の個として生まれ変わることになりましょう。私はその前に、今のあなたの力をお借りしたいのです』
『今の俺?』
『はい。簡潔に言えば、あなたには私が見守っている世界に転生をして頂きたいのです』
……異世界転生。
少しだけ読んだことがあるが、その手の創作物が人気なのは知っている。
まさか、自分が体験する事になろうとは思わなかったが。
『なぜ、俺なんです?そんな大層な力なんて、俺には無いですよ?』
『もちろん、あなたでなければならない理由があります。あなたの世界には、仮初の体を用いて仮初の世界を冒険する……と言う遊戯があるでしょう?』
『仮初の……あぁ、VRMMOのことですかね。俺も大分やり込んでました。「カルヴァード戦記」ってやつですけどね』
『はい、それです。そこに登場する世界と、私の見守る世界は非常に似ているのです』
『マジっすか……?』
予想もしなかった話に、思わず素っ頓狂な言葉が漏れてしまった。
ゲームに似た世界って……本当にそんな事があるのか?
『もちろん、作られた仮初の世界と現実の世界では異なる点も多いです。むしろ違うことのほうが多いのですが……歴史、人物、文化……様々な事柄について、何らかの相関があるとしか思えないくらいには類似しているのです』
『……あっ、そうだ思い出した!【エメリール】ってカルヴァード戦記に出てくる豊穣の女神の名前じゃないか!』
名前しか出てこないけど、他の何柱かの神々とともに設定に出てくるし、ゲーム中でも神殿とかあって広く信仰されている描写があったんだ。
『ええ、まあ……私としては、大きな気候変動の兆候を事前に伝えるとか、助言程度の事しかしてないのですけどね』
『いや、それは十分すごいことでしょう……』
人間が神様と崇めるには十分過ぎるんじゃないか?
『そうでしょうか……まあ、それはさておき。世界に類似点があるから因果が生まれたのか。因果があったから類似したのか。それは分かりませんが、因果を辿って私はあなたを見つけることができた』
『えっと、それはつまり……』
『はい、あなたと、正確にはあなたの仮初の体と類似した人間がその世界にもいます。私にとって大切な我が子のような存在なのです。私のお願いと言うのは、その人を救ってもらいたいというものです』
自分が使っていたアバターは自分自身の外見データを元に弄って作ったものだ。
……ちょっと、いやだいぶ、願望込めてイケメンにしているが。
原型は留めてると思う……多分。
他に出来る趣味も無かったのでガッツリやり込んだ結果……ステータスは最強クラスだったし、イベントではランキング上位の常連だった。
しかし、あれと同じ人物が現実にいるとして、その人を救うとは?
『その人は今、魂の大部分を損傷してしまい、魂の消滅の危機にあるのです』
『ええっ!?それって、こんなに悠長に話をしている場合なんですか!?』
魂が消滅……って、どう考えても緊急事態だと思うけど!?
『それは大丈夫です。いま、こうして話をしていても、あちらの世界ではほんの刹那の時間も経過していません。そのようにこの場を設けています』
『はぁ~……やっぱり神様じゃないですか。……それで、俺がどうやってその人を救うんですか?』
『大きく魂を損傷してしまえば、通常であれば消滅を免れることはできません。しかし、失った部分を何らかの形で補うことができれば、残った部分を維持しつつ、少しづつ再生させることができるかもしれません』
『つまり、失った部分を補うと言うのが俺の役割?』
『そうです。そしてそれが、あなたでなくてはならない理由でもあるのです。魂はそれぞれ波長のようなものがあり、同じ波長の魂というのはまず存在しません。故に、他の魂で補うなどということは、通常はできないのです。しかし、因果が奇跡を手繰り寄せたのか、あなたの魂の波長は、かの者のそれと全く同じといえます』
それは……確かに奇跡かもしれない。
だから俺が選ばれたのか。
『……補う、と言うのは、具体的にどういう事なんです?そんな奇跡があって俺にできる事であれば、助けてあげたいとは思いますが……今のこの俺の意識はどうなるんです?』
『具体的には、かの者の肉体と残された魂に魔術的なインターフェイスを介してあなたの魂を接合します。あなたの意識は残るので、別の肉体に憑依……と言えば伝わるでしょうか?』
なるほど……普通(?)の転生とは違うということか。
憑依転生というのがちょっとイメージ湧きにくいけど。
『……ただ、肉体や、残された魂があなたの意識に影響を与える可能性もあります。また魂の再生が上手く行った場合、別の人格として独立するのか、あなたの意識と融合するのかも未知数です。あなたがそれを厭うのであれば、このまま輪廻の流れに戻る選択をしたとしても仕方ありませんし、その選択を尊重します』
自分が変わってしまうと言うのは想像できないし、少し怖い気がするが……
断ったとしても今の俺が保たれる訳でも無し。
なら、少しでも人の助けになる事をしたい、と思う。
だけど別の懸念もある。
『すみません、もう少し質問したいのですが、そもそも何故魂を損傷するような事態になってるのでしょうか?俺が力になったとしても、同じ事になったりはしませんか?』
そう聞くと、彼女は思案するように少し間を置いてから答えた。
『……正直なところ、よく分かっていないのです。ただ、今現在そのような結果をもたらす何らかの脅威が周囲に存在しないことは確認できています」
むむ……原因が分からないと言うのはちょっと気持ちが悪いな……
『実のところ、原因を探ると言うこともお願いしたかったのです。もちろん可能な範囲で……ですが。あるいは、肉体の記憶は残っているはずなので、憑依することで記憶が共有されれば何が起きたのかが分かるかもしれません』
『なるほど』
『後は……そうですね、あなたの懸念を少しでも減らせるように、私の力によって守りを施しましょう。原因が分からないので絶対という保証はできないのですが』
リスクはある。
だけど、聞いた限りではすぐさま同じことが起きる可能性は低そうにも思える。
何より……彼女は真摯に、誠実に、俺の事も尊重した上で願っている。
なら、それに応えたいと思う。
……よし!
腹は決まった!
『分かりました。俺はあなたの願いに応えたいと思います』
『ありがとうございます!』
そうお礼を言うと、彼女はとても嬉しそうに正に女神の如き微笑みを浮かべるのだった。
色とりどりの光が幾筋もの流れとなり、集まるその先には一際大きな光が見える。
いや、目で見ていると言うよりも頭の中でイメージしている……それがより明瞭になったような感覚だ。
他の感覚も曖昧で、重力も感じず自分が立っているのか寝ているのかも分からない。
その割に思考ははっきりしていて、どうも夢を見ているわけではなさそう……だと思う。
……というか、これはアレか?
いわゆる死後の世界……的な?
『それは、半分正解ですね』
『!?』
唐突に誰かの【声】がしたと思えば、いつの間にか傍らには女性が佇んでいた。
『申し訳ありません、驚かせてしまいましたね』
そう謝罪するその女性はこれまで見たことがないほどに整った顔立ちで、優しげに微笑む表情と相まってまるで女神のようだ。
……いや、こんな場所に現れるのだから実際そうなのかも知れない。
緩やかに波打つ腰ほどまである長い髪は、金にも銀にも見える不思議な色合いで、美しい相貌を彩るその瞳は菫色。
柔らかで艷やかな唇からは、耳に心地よい透き通った声が紡がれる。
薄絹を幾重にも重ねた衣を纏ったその出で立ちは、まさに女神と呼ぶに相応しい神々しさだ。
『ふふ、ありがとうございます。そうですね、そう呼ばれることもありますが……まあ、私は神と言えるほど全知でも全能でもありません』
女神様?
……って言うか、さっきから思考読んでません?
『ここは魂の領域、精神世界とも言うべきところです。意思、思考は言葉を介さずとも伝わってしまうのです。もし気にされるのであれば……基本的には意識を内面に向け、会話するときだけ開放すれば良いかと思います』
なるほど……?
良く分からないけど……やってみますか。
こんな感じかな……
『……大丈夫みたいですね。慣れれば意識せずとも出来るようになります』
よし、これでいいのか。
なんとなく感覚が掴めた。
では、気を取り直して……
『さきほど、半分正解……といってましたが、どういう事でしょうか?』
『死後の世界、と言うところですね。ここは魂が生まれ旅立つところであり、死後に帰ってくるところ。生きとし生けるもの全てはこれを繰り返しているのです』
『生と死を繰り返す……輪廻転生ってやつか』
俺の家族もあの光の中にいるのだろうか……
それとも、もう既に旅立っているのか。
俺は事故で家族を失い天涯孤独の身となった。
自分自身、一命は取り留めたものの……体の自由のほとんどを失って、病院での寝たきり生活となってしまった。
そんな状態で何年も過ごしていて、容態は安定していたと思うが……まあ、死んでしまったこと自体は不思議ではないと思う。
死の瞬間の記憶はないので、まだ実感は湧かないけど。
『それで、ええと……女神さま?俺はなんであの流れに乗らないでここにいるんでしょうか?あなたが俺をここに留めているんですか?』
『ああ、すみません、まだ名乗ってもいませんでしたね。私の名はエメリールといいます。』
『あ、俺は………………です』
ん?
エメリールって何か聞き覚えがあるな……
『ご質問についてですが、あなたの言うとおり私があなたをこの場に留めおいております。それは、あなたにお願いしたい事があるからです』
『お願い?もう死んでるのに?』
『このまま、あの流れの中に乗れば輪廻転生の理に従いあなたという個は全と一つとなり、また別の個として生まれ変わることになりましょう。私はその前に、今のあなたの力をお借りしたいのです』
『今の俺?』
『はい。簡潔に言えば、あなたには私が見守っている世界に転生をして頂きたいのです』
……異世界転生。
少しだけ読んだことがあるが、その手の創作物が人気なのは知っている。
まさか、自分が体験する事になろうとは思わなかったが。
『なぜ、俺なんです?そんな大層な力なんて、俺には無いですよ?』
『もちろん、あなたでなければならない理由があります。あなたの世界には、仮初の体を用いて仮初の世界を冒険する……と言う遊戯があるでしょう?』
『仮初の……あぁ、VRMMOのことですかね。俺も大分やり込んでました。「カルヴァード戦記」ってやつですけどね』
『はい、それです。そこに登場する世界と、私の見守る世界は非常に似ているのです』
『マジっすか……?』
予想もしなかった話に、思わず素っ頓狂な言葉が漏れてしまった。
ゲームに似た世界って……本当にそんな事があるのか?
『もちろん、作られた仮初の世界と現実の世界では異なる点も多いです。むしろ違うことのほうが多いのですが……歴史、人物、文化……様々な事柄について、何らかの相関があるとしか思えないくらいには類似しているのです』
『……あっ、そうだ思い出した!【エメリール】ってカルヴァード戦記に出てくる豊穣の女神の名前じゃないか!』
名前しか出てこないけど、他の何柱かの神々とともに設定に出てくるし、ゲーム中でも神殿とかあって広く信仰されている描写があったんだ。
『ええ、まあ……私としては、大きな気候変動の兆候を事前に伝えるとか、助言程度の事しかしてないのですけどね』
『いや、それは十分すごいことでしょう……』
人間が神様と崇めるには十分過ぎるんじゃないか?
『そうでしょうか……まあ、それはさておき。世界に類似点があるから因果が生まれたのか。因果があったから類似したのか。それは分かりませんが、因果を辿って私はあなたを見つけることができた』
『えっと、それはつまり……』
『はい、あなたと、正確にはあなたの仮初の体と類似した人間がその世界にもいます。私にとって大切な我が子のような存在なのです。私のお願いと言うのは、その人を救ってもらいたいというものです』
自分が使っていたアバターは自分自身の外見データを元に弄って作ったものだ。
……ちょっと、いやだいぶ、願望込めてイケメンにしているが。
原型は留めてると思う……多分。
他に出来る趣味も無かったのでガッツリやり込んだ結果……ステータスは最強クラスだったし、イベントではランキング上位の常連だった。
しかし、あれと同じ人物が現実にいるとして、その人を救うとは?
『その人は今、魂の大部分を損傷してしまい、魂の消滅の危機にあるのです』
『ええっ!?それって、こんなに悠長に話をしている場合なんですか!?』
魂が消滅……って、どう考えても緊急事態だと思うけど!?
『それは大丈夫です。いま、こうして話をしていても、あちらの世界ではほんの刹那の時間も経過していません。そのようにこの場を設けています』
『はぁ~……やっぱり神様じゃないですか。……それで、俺がどうやってその人を救うんですか?』
『大きく魂を損傷してしまえば、通常であれば消滅を免れることはできません。しかし、失った部分を何らかの形で補うことができれば、残った部分を維持しつつ、少しづつ再生させることができるかもしれません』
『つまり、失った部分を補うと言うのが俺の役割?』
『そうです。そしてそれが、あなたでなくてはならない理由でもあるのです。魂はそれぞれ波長のようなものがあり、同じ波長の魂というのはまず存在しません。故に、他の魂で補うなどということは、通常はできないのです。しかし、因果が奇跡を手繰り寄せたのか、あなたの魂の波長は、かの者のそれと全く同じといえます』
それは……確かに奇跡かもしれない。
だから俺が選ばれたのか。
『……補う、と言うのは、具体的にどういう事なんです?そんな奇跡があって俺にできる事であれば、助けてあげたいとは思いますが……今のこの俺の意識はどうなるんです?』
『具体的には、かの者の肉体と残された魂に魔術的なインターフェイスを介してあなたの魂を接合します。あなたの意識は残るので、別の肉体に憑依……と言えば伝わるでしょうか?』
なるほど……普通(?)の転生とは違うということか。
憑依転生というのがちょっとイメージ湧きにくいけど。
『……ただ、肉体や、残された魂があなたの意識に影響を与える可能性もあります。また魂の再生が上手く行った場合、別の人格として独立するのか、あなたの意識と融合するのかも未知数です。あなたがそれを厭うのであれば、このまま輪廻の流れに戻る選択をしたとしても仕方ありませんし、その選択を尊重します』
自分が変わってしまうと言うのは想像できないし、少し怖い気がするが……
断ったとしても今の俺が保たれる訳でも無し。
なら、少しでも人の助けになる事をしたい、と思う。
だけど別の懸念もある。
『すみません、もう少し質問したいのですが、そもそも何故魂を損傷するような事態になってるのでしょうか?俺が力になったとしても、同じ事になったりはしませんか?』
そう聞くと、彼女は思案するように少し間を置いてから答えた。
『……正直なところ、よく分かっていないのです。ただ、今現在そのような結果をもたらす何らかの脅威が周囲に存在しないことは確認できています」
むむ……原因が分からないと言うのはちょっと気持ちが悪いな……
『実のところ、原因を探ると言うこともお願いしたかったのです。もちろん可能な範囲で……ですが。あるいは、肉体の記憶は残っているはずなので、憑依することで記憶が共有されれば何が起きたのかが分かるかもしれません』
『なるほど』
『後は……そうですね、あなたの懸念を少しでも減らせるように、私の力によって守りを施しましょう。原因が分からないので絶対という保証はできないのですが』
リスクはある。
だけど、聞いた限りではすぐさま同じことが起きる可能性は低そうにも思える。
何より……彼女は真摯に、誠実に、俺の事も尊重した上で願っている。
なら、それに応えたいと思う。
……よし!
腹は決まった!
『分かりました。俺はあなたの願いに応えたいと思います』
『ありがとうございます!』
そうお礼を言うと、彼女はとても嬉しそうに正に女神の如き微笑みを浮かべるのだった。