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作者: 小説書き123456
『Jポップの歌詞っぽく書いたら停止ですか?』
 天使の羽のようなその足。 広げたその中心へ僕は突っ走りたいんだ。

 I LOVE YOU 愛してる ただ君のことが好きだから今だけ せめて今夜だけは君をもっと近くに感じたい。

 ただ一番近くで僕は君に包まれたい。 邪魔な物全て取っ払ってさ それだけを願ってる。

 わかりあいたいんだ。 僕だけのワガママかもしれないけれど、君もそれを許してくれれば 僕達 きっともっと先へ進めるよ。 思い込めて僕はそう叫ぶ。

 どうか瞳閉じて、僕の願いよ届け。 そして僕を信じておくれ。

 君の名を何度も呼ぶよ。 流れる汗が熱くてまるで燃えているようさ。

 いつまでも繋がっていようって思ったけれど、まるで桜散るように不意にそれは途切れてしまった。 我慢できないエゴが君の中へと爆ぜた

 僕の愚かさと過ちで泣く君に慰める言葉が出てこない。

 夕立のようなシャワー。 全てを洗い流せ。 けれども君の中の僕は決してそこから動かないでずっとそこにいるよ。

 強く思えばこそ、やっぱりそれは簡単には無くならなくて、涙滲ませる君を見て僕の心は強く痛むんだ。 

 大丈夫。 心配しないで。 安心しろ。 笑いかける。

 上手く笑えてるかな? 君を誤魔化せているかな?

 これからのことを思えば不安になってしまうけれど、何も無いことを祈る僕は卑怯者なのかもしれないね。

 ただ怖いのは君の決意。 どうかその最悪な決断に至らないために曖昧な関係でいたいのだけれど。 

 幾千の夜を越えてここまで辿り着いたのに、泣きながら僕の胸を叩く君の拳が痛くて。

 不安な僕らは抱きしめあって眠る。 眠れぬ夜を越えて。

 でもきっと涙の数だけ強くなれるよ。 だからもう忘れてしまおう。 

 全て忘れて 僕達は 明日へと歩き出そうよ。

 僕は僕の道を。 君は君の道を。 もしかしたらまたどこかで会えるかも。 

 暗い部屋、眠る君を背中に僕は部屋を飛び出した。 

 アスファルトの上を息切らし、移り行く街並みを横目に全力疾走さ。 

 ありがとう。 君の思い出を抱えて僕はこれからを生きていくよ。

 携帯のアドレスをそっと消して、さあ朝日に向かって走り出そう。
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