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作者: 山田奇え
残酷な描写あり R-15
第17話「ステータスと属性について③」

 
■■【アーカイブ:ステータス異常の例】より抜粋■■

 

・【行動不能】
 
 HPが0になると陥る状態。意識を失ってあらゆる行動が取れなくなり、HPの即時回復効果も受け付けなくなる。
 
 この状態になったとしても、他のステータス異常は治癒しないため、別途対処が必要である。
 
 【行動不能】はHPを最大値まで自然回復させるか、『復帰』の効果がある魔法、スキル、アイテムを使うことによって治癒する。
 
 『復帰』の使用時は、自然回復していた分のHPで再行動が可能となるが、これは裏を返せば、1HPということも意味する。

※HPは24時間で全快するペースで自然回復するため、例えば、HPの最大値が100だった時、1自然回復するのに864秒かかる。この間は『復帰』が行えないということになる。
 
 
・【衰弱(〇〇)】
 
 体力の消耗や肉体の著しい損傷、疾病などによって『ステータスの自然回復』に異常をきたした状態で、『消耗』『漏活』『致命』の3段階がある。
 
 【衰弱(消耗)】はHP・MP・APの自然回復速度が1/2になり、『強壮』の効果がある基本的な魔法、スキル、アイテムを使うことによって治癒する。
 
 【衰弱(漏活)】はHP・MP・APの自然回復が行われなくなり、APの攻撃・防御行動による回復効果が半減する。『長命』の効果がある古代魔法や一部の希少なアイテムによって治癒する。
 
 【衰弱(致命)】はHP・MP・APの自然回復が行われなくなり、APの攻撃・防御行動による回復効果がなくなる。治癒が不可能である。

※【行動不能】と【衰弱(致命)】の併発はイディアニウムにおいて実質的な『死』を意味する。
 
 
・【自壊(X)】
 
 服毒や魔法の効果などによりHPが減少し続ける状態。
 
 度合いに応じてA~Cの3段階があり、A>B>Cの順にHPの減少量が多くなる。
 
 治癒時にはそれぞれの段階に応じた等級の治癒系魔法やアイテムが必要になる。
 
 
・【欠乏】
 
 創傷に伴う一時的な失血・貧血症状や魔法の効果などにより、HP・APの上限値が減少した状態。
 
 対応する魔法、アイテムによって状態治癒が可能であるが、治癒した分の値は別で回復を行う必要がある。
 
 
・【呪縛(X:〇〇)】
 
 呪縛系の魔法、アイテムにより、『攻撃力低下』『鋭敏半減』『即時回復不可』など、特殊なステータス減少・不利効果を付与された状態。
 
 効果に応じてA~Cの3段階があり、治癒時にはそれぞれの段階に応じた等級の解呪系魔法やアイテムが必要になる。

 EX.【呪縛(C:忘却)】一定時間、魔法の使用が不可となる
 
 【呪縛(C:狭窄)】一定時間、スキルの使用が不可となる。

 
・【病(〇〇)】
 
 疾病や身体的欠損、精神的外傷、慢性的な症状などに伴う肉体活動の制限により、何らかのステータス低下が見られる状態。
 
 基本的には原因自体が取り除かれない限り、永続的にステータスが低下したままの状態となるが、内容によっては魔法やアイテムによって補助が可能なものや、かえっていずれかのステータスが向上するものもある。
 
 治癒・回復系の【魔法】【アイテム】は肉体本来の回復力を一時的・部分的に促進させるものであるため、これらの常態化した症状を根治させることは、ほとんどの場合不可能である。
 
 しかし、【古代魔法】や希少な【アイテム】には、これらの『身体そのものに宿る病理』を打ち消すことができるものも存在すると云われている。
 
 【衰弱(消耗)】【自壊】【欠乏】はある意味で、『肉体活動の制限によるステータス低下』だと云えるが、治癒が可能という点で【病】と区別される。
 
 また、【衰弱(漏活・致死)】は、致命傷や【病】の結果――末期症状として区別される。

 

▲▲~了~▲▲
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