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作者: タアアタ
残酷な描写あり
第52話 船
船、
剣豪、魔法使い、僧侶、盗賊、文士見習い!
タメク!イセイ!シングレ!ダノマ!アヤト!

「まったく船酔いときたらなふーぃ」
「二〇日以上揺られることになるとは」
「毎日が長いときは聖書の一句でも」
「長い船旅になったな、魚料理も飽きたぜ」
「みんなー!! 陸が近いわよ!!」
「おっアヤト、どうやら着きそうだな!」
「よかった、これ以上は厳しいとこだったよ」
「文字を読むと実は酔いますからね」
「よかった、これで一件落着かよ」
「さあて!降りて次の場所へいこっ!」

着いたのは超大国ユジリアの西隣りの国モヒカ、
「なんだなんだ?」
少し様子がものものしい、
「悪竜退治のために交通制限が掛かっている、
 旅人には悪いが、ここで宿をしばらくとりなさい」
「なんてこったい、って悪竜退治かい?」
「ああ、悪竜退治」
「それなら俺らクエスト参加したいな」
「無理だね、あれは人の手に負えるもんじゃないよ」
「?」
「大きすぎるって話さ、超大国ユジリアが悪竜なんだから」
「ちょっと何言ってるか分からないっすね」
「一度見たら分かるんだがね、見えるとこまで行くわけにはいかんし」
「大変そうね、それって」
「ああ、大変さ、悪竜っていう化け物は本当に」
「どうしようかしら?」
「おれたちは悪竜を倒したことがあるって言ったらどうかな?」
「ああ、クシ王国でもらった盾でも見せてみようか?」
「悪くないですね」
「おらっ見てみなよ、これを!?」
「んっ?クシ王国から褒賞で、ふうむ・・・・・・」
「どうどう?通してくれる?」
「上に訊いてみよう、冒険者どのは暫し休まれよ」
「やったね!」
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