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作者: 犬物語
書く専が感想を書くために他者の異世界的な話を読んでみた
他者の作品に触れるのも勉強になるもんだ
 わたしはB-NOVELさんで『つれづれグサッ』と銘打ち、読書で得た知識などをつれづれしています

 現状物語を書いてるでもなく、どっちかってと英語の勉強をしたいなと思うこのごろなのであまり新規で異世界系を書きたい気持ちは薄いです

 が、さいきんは使命感というか宿命感というか焦燥感というか切迫感というか小並感というか、まあ「異世界、書こう」的な発想になりつつあるのでそのヘンを考えてたりするのです

 んで、さいきんB-NOVELさんで「感想投稿して賞金ゲットしちゃお☆」的なキャンペーンをやってるのを目にしてね、これまでひたすら書き専でやってたオッサンだけど、オッサンだからこそ最近の若い子の感性というか、あと異世界系で物語書いてる方々の感性をお勉強して今後に役立てたいなという発想が浮かんで

「じゃあ感想書きつつ異世界系のお勉強してみるか」と一心発起しまして、えー直前に感想を書き終えた次第です。このエピソードは1週間後に投稿するので1週間前に感想を書いたって計算になるかね

 ってことで、今回は知識系というより感想を書いた感想的なお話をしていきたいと思います





:異世界って侘び寂びよね:

 アナタが何かしらの創作活動をしているのであれば、たとえば『他者の作品を読む』という行為に何を感じるでしょう?

 参考になるから積極的に読む?

 影響されちゃうからあまり読まない?

 比較して自信なくすから読まない?

 ぶっちゃけパクるために読む?

 理由は人それぞれですが、わたしは物語を書いてるワケでもなく、書くとしてもおそらく『物語の書き方』的なノウハウ本を読んで知識を取り入れようとするタイプなので読まないと思います

 そもそもこれまで書いてきたお話は自分自身の知識をもとにしていたし、物語の書き方はそれまで読んできたいろんなラノベの書き方が染み付いていた感じだったので、まあ書くことに関してそこまで苦戦した覚えはないです

 覚えてないだけで、実際はうんうん悩んでた時期もあったでしょうけどね

 これまで他者の作品を読んでこなかった。だからといってこれからも他者の作品を読まなくてもいいってワケじゃないよね。しかも、ここんとこB-NOVELさんで「感想書いて賞金ゲットしちゃお☆」みたいなイベントがやってて、わたし自身異世界系書こうかなぁと脳の片隅で考えてる最中に見つけたので「そうだ 京都、行こう」くらいのかるーい気持ちでひとつ選んでみました

 名前は明かしませんが、わたしがB-NOVELさんに投稿されてる中で読んだのは『異世界×聖女』的な、おそらく女性向けの作品です。ただし主人公は聖女ではなくそのバーターというかオマケというか、なんかいっしょに来ちゃった系

 で、追放ってワケじゃないけどその場にはいらんないのでよそ行ってね的な展開のヤツです。それらを読んだ感想は投稿させていただきましたが、まあ文字数制限500にまとめたので書ききれない文言もありまして、それらをここで書き書きしていこうと思います



:異世界はもう受け入れられてるんだなぁって:

 物語早々、主人公と聖女となった親友はなんか魔法陣で異世界に召喚されてしまうという流れ。話が唐突で主人公の描写とはもっと入れなくていいんかな? と思ったけどさいきんのお話はこんくらいスパートかけたほうがいいんだなって思いました

 んで召喚されたふたり、アッサリ異世界を受け入れてて草はえました。うん、まあさいきんの若者は異世界召喚されたくらいじゃ驚かないんだなって

 んで話の流れで聖女はお城にいておkだけど主人公はダメだという流れ。オッサンにはすべてが唐突に3倍速くらいに物語が進むのでタイヘンでしたが、まあ今の若い子にはそのほうが(ry

 主人公が城にいられないのを"財政難"としていたけどなんか他にそういう描写見られなかったし、たとえば王様が上半身裸で服は質屋に出したとか貧民街では餓死者がたっぷりとかそういう描写がなかったので「主人公べつに城にいてもよくね? 家政婦とかにして聖女の身の回りの世話役とかでもさ?」的な発想をしました

 あ、カン違いしないでほしいのだけどこれ"悪いと思ったこと"ではなく『ふしぎに思ったこと』であり悪い意味じゃないのでご安心ください

 わたしが読んだ作品にも、異世界恒例ステータス表記がありました。LV.1時点で攻撃力500あるのうらやま、しかも防御力1000とかラングリッサー界だったら無敵じゃんと思ったのはわたしだけですねはい。ランモバたのしいよ! みんなもやろうぜ閑話休題

 んで身分証明書的なアイテムと、主人公のスキルに『プローブ』という単語。そらく[ Probe = 探針 ]という意図なのだなと思いました作品の描写的に。主人公の少女はその能力が故に相手の弱点を知ることができ、また相手の攻撃がゆっくりに見える状態も体験しているようです

 ここまで読んでって、わたしは「異世界作品だと、もうこれらの要素は定番なんだなぁ」と感じました

 異世界モノ、大元はたぶんゲーム世界に入っちゃった『ソードアート・オンライン』なのでしょう。ただ異世界転生というジャンルの起源をたどれば個人的に『オーバーロード』を思い出します

 より以前に多かった「元の世界に戻るぞ!」的な展開から、現在よくある「異世界で生き抜くぞ!」的な流れにシフトしてったような気がします。んでゲーム世界が元なのでステータス表示があったり、スキルやタレントがあったり四次元ポケットがあったりなんだったりしてる世界観ね。これがいわゆる『なろう系』ってヤツなんでしょうしらんけど

 ただまあ、異世界についてお勉強する立場からすればこの概念は重要です。覚えておきましょう

 で、さいきんのトレンドは『自身が持ってる能力』が現状の環境ではてんで役立たずと評価されている・・・・・・・・のに対し、そこを追放やらなにやらで離れ新しい環境に出会ったとき、その能力が存分に活かされる系統――オッサンであるわたしは、これを見て「いまの若者は自己肯定感がどうのってより『自分自身がもつ"モノ"に対し興味をもってほしい』という想いがあるんだろうなぁ」と思いました

 勝手に思ってるだけです。ちがうよ、とか「〇〇だよ」的な意見があれば遠慮なくコメントや感想をください

 わたしもいまお勉強中でね、そういうアドバイスはすべてありがたいものなのです



:読書をとおして作者を読む:

 創作物はおおよそ『作者の心情が少なからず介入するもの』です。わたしはそう思ってます。わたしはその作品を読みつつ、どこか「作者はどんな方なのかな?」という思いをもって、観察にも似た読書をしていました

 ことばのチョイス、主人公や各キャラのムービング、個々のセリフや性格描写などをみて「作者さんは女の方なのかな?」と思ったり、ある程度若い方なのかなと予想したり、作者はどのような気持ちや意志をもってこの作品を書いてるのかな? と想像を巡らせたりします

 いやぁ、これは久々の感覚でした。ここんとこずっと知識系、つまり心理学や宇宙や英語やそれ系の本を読んでたのでね、純粋にラノベとかを読むのは久方ぶりだったのですよ

 本を読むってのはこういった楽しさもあります。読書はただ文章を追う作業ではなく、読み手ごとにどういった楽しさを追求するか? どんなキャラにどんな感慨をもつか、どんなストーリー展開に感動してどのようなセリフに心動かされるか、そしてその本を通して著者からどのようなメッセージを受け取ることができるか? ――あれこれ考えれば考えるほど情動が嵐のように吹き荒れますね

 もちろん、ここで考えたものは"ほんとうの正解"ではありません。著者は男性かもしれませんし、めっちゃ高齢の方が作った作品かもしれません。また、わたしが感じたように若い女性の方が書いた物語かもしれませんし、実は子どもが書いた物語を保護者さんが清書して書いてるなんて展開もあるかもしれません

 世の中いろんな可能性があります。しかしこれらの答えは重要ですが必要ではないのです。あくまで『アナタが読書を通じて何を得たか?』こそが重要であり、アナタにとって真に必要なものだと思います

 アナタにも、そんな1冊があるでしょう。ネット上で見つけた素晴らしい物語があるでしょう――その経験を大切にしてください。そして、アナタが得たものに対する感謝として、著者にメッセージを残してあげてください

 感想をおくってあげてください。恥ずかしいなら☆をあげるだけでもいいです。アナタが感じた鼓動、心が揺れるキッカケをくれたその人にどのような形でも「ありがとう」を伝えてあげてください

 それがアナタのためでもあり、著者が「自分が積み上げてきたものに間違いはなかった!」と喜んでもらえる印となるでしょう。世の中には多くの物語があり、アナタとの出会いを待っています。アナタはアナタの手で、そのステキな出会いを掴み取っていきましょう



 今回のような機会を得られたことに関して、わたしは『B-NOVEL』という媒体に感謝しています。Web小説運営界隈は『小説家になろう』さんのようにメチャ有名だったり、あるいは資金力のある大手の力が関わってたりしないと運営が難しい実態があります

 個人で運営するのであればその苦労は想像を絶するでしょう。わたしは作品を投稿するという形で、さらに今回イベントに乗っかり感想を書くという形で応援したいと考えてはいますが、何分わたし自身の作品である『つれづれグサッ』が評価されておらず、サイトの『低評価作品の削除』という方針に従えばわたしは淘汰される側という現状

 どのようなジャンルであれ、感想や☆を得られないのは、純粋にわたし自身の力が及ばなかったということでしょう。それはわたし自身の課題なのでいろいろ考えなければなりませんが、なにはともあれ、どこでやるにしても経験値は経験値です。今後も精進していく所存

 Web小説界隈は読み手の評価がカギとなる世界です。アナタが「すき!」と感じた作品があるのならどんどん感想を書き、高評価をし、著者の背中を押してあげてください。アナタの応援が著者の力となり、それはやがてWeb小説の規模をより大きくする原動力になります。アナタの読書ライフに幸多からんことを
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