残酷な描写あり
閑話:ここまでの用語解説と登場人物
作者の主観によるキャラや、ネーミングの元ネタなど。
意図せずにネタバレなどしている可能性がありますので、物語のみをお楽しみになりたい方は、読み飛ばしを推奨します。
○登場人物
○アーク
銀髪碧眼で色白な、白子のような容貌の人物。
麓の町の人間からは "隠者のビショップ" と呼ばれる、人間以外の長命なヒトガタ種族。
その正体は、本人にすら判っていないナゾのヒト。
性格は神経質で、ややマッドサイエンティスト気質がある。
○ファルサー
ナントカ帝国の剣闘士。
金髪碧眼で筋骨たくましい、大柄な男。
苦労の多い人生だったせいか、年齢以上に達観していて、人格は穏やか。
○用語解説
○麓の町
町の名称は、設定では既に決めてある。
ただ、人間の町の名称なんぞ、アークには微塵も興味がナイだろうな…と言う理由で、この章ではあえて出さない方針に決めた。
○湖とその真ん中にある島
周囲が標高の有る山に囲まれているカルデラ湖。
カルデラ湖なんだから、真ん中の島は、島じゃなくて湖底が盛り上がった地形の一部。
なんで同じ地質なのに、そこでしか稀少鉱石が採掘出来ないのかは、一応理由がある。
佇まいのイメージはモンテ・イーゾラ。
○ルナテミス
こだわりの巨大露天風呂・巨大図書室・巨大倉庫が完備されていて、かつ研究室・乾燥室・燻煙室などの施設もある、アークの趣味のお屋敷。
風呂のイメージは、スーパー銭湯とデスラー総統(by 宇宙戦艦ヤマト)のお風呂と、教皇様(by 聖闘士星矢)んトコのお風呂を、いい感じに混ぜ混ぜして、更に崖っぷちで落ちたら一巻の終わり的なロケーションが加わった感じ。
山の地理的なイメージは、スイス辺りなんだけど。
視覚的なイメージは、アマ・ダブラム山とか、スタートレックDS9 シーズン5「あの頂を目指せ」で、オドーとクワークが登ってたトコ(場所は不明)とか。
○種族
ファンタジーらしく、いろいろなヒトガタ及び、ヒトガタじゃない知的生命体が存在する。
○人間
本編内では、リオンもしくはフォルクと呼称される。
特に問題もなく年齢を重ねた場合は、100年程度生きるが、種としては弱いために平均寿命は60〜70年程度。
能力値は軒並み平均値か、それ以下で、飛び抜けた能力などもなく、この世界における種族のヒエラルキーで見ると割と下の方に属する種族。
リオンは "頂点に立つ者" フォルクは "数の多い者" を指す古代語である。
他種族からの呼び名の通り、ヒトガタ種族の中で最も数が多い。
この世界の理から少々外れていて、他種族が多かれ少なかれ必ず持っている魔力を持たない者が、持っている者の数を上回っている。
その数の多さ故にコミュニティを発展させ、魔力を持たないハンデや寿命の短さを物ともせずに蔓延っている。
○獣人族
平均寿命は300〜500年程度。
能力値は人間と似通っているが、細分化された動物的特徴を備えているために、一部では非常に秀でており、ヒエラルキーの上位の種族にも劣らない能力を発揮することもある。
一般的に占い師に向くのは蜘人族だが、アークの出会った旅芸人の占い師は蛇人族だった。
○幻獣族
ヒトガタをしておらず、知能があり、かつ大きな魔力を備えている…という条件が揃った生き物の総称的な種族名。
ヒトガタ種族とは言語が異なるために、基本的に意思疎通は不可能とされる。
ひとくくりに "幻獣族" とされるが、冒険者組合では、周囲に及ぼす影響や危険度などから、上級・中級・下級の分類がされている。
本能的に周囲を魔障する性質を持ち、上級ともなると致死の災害に等しい存在となる。
○旅芸人
人間のコミュニティに外貨を稼ぎに来る獣人族達には、割とポピュラーなお仕事。
本当に芸を売る本格派と、口先三寸で金を巻き上げる詐欺師派がいる(アークが出会ったのは詐欺師派)。
占い・吟遊・奇術・ジャグリングや火吹きといった芸を、酒場や結婚式などの祝いの席で披露して、場を盛り上げたりするのが主な活動。
ドサ回りで民衆に向かって歌う詩人はバード、もちょっと有名人でセレブに呼ばれて歌うような詩人はミンストロジーと呼ばれる。
○戦士
冒険者組合で職種として認められた職業。
もしくは、主に剣を持って戦う人の総称。
故に剣闘士のファルサーも「戦士たる者」とゆー教えを受けた。
○司教
人間の信仰する宗教の中の位階の一つ。
○魔導士
己の魔力を、完全に自身でコントロール出来る者の名称。
もしくは、魔導組合によって、上記の状態であると認定されし者。
この "認定" がされていない魔力持ちは、社会に貢献する気がない危険分子扱いされて、袋叩きにさせる可能性がある。
ちなみに、魔導士達は魔力を持たない者を "持たざる者" と呼んで蔑んでいるとかなんとか…。
○魔素
世界に存在する元素のひとつ。
○魔力
魔素を扱える量であり、その生物が体内に留めている魔素の量。
成長期には身体同様に育つが、成人するとフツーはそれ以上大きくならない。
○魔法
体内の魔素を放出することで、顕現する術。
術を行使した分の魔素は体内から失われるが、周囲の魔素を吸収することで、体内の魔力の量は一定を保つことが出来るが、なんらかの要因により吸収が出来ないと気絶したりする。
また、長時間に渡って放出と吸収を繰り返したり、自身の限界に近い量を一気に放出したりすると疲労する。
○呪文・陣・印
魔力持ちが少なく、更に扱える魔力も小さな人間が、火力を安定して扱うために考案した方法。
呪文は魔力を込めた声(音)で、陣は魔力を込めた指先で、印は魔力を込めた道具で、それぞれ術式を行使する。
○古代魔法
魔法よりも系譜が古い、太古の時代に創られた術式。
古代語で記されており、行使するには言葉の意味を理解している必要がある。
変幻術のように、現在でも受け継がれているものもあれば、結界のように殆ど忘れられているものもある。
○魔気
魔力の気配。
自身の持つ魔力よりも魔気の濃い場所に、特になんの対策もせずに長く滞在すると、その影響を受ける。
細胞が変質するほどの影響を受けた場合、変質に馴染むと妖魔化し、馴染めなければ死に至る。
○魔障
魔気によって及ぼされた影響、もしくはその結果。
魔力を完全にコントロール出来る者であれば、他者への影響は抑えることが可能だが、幻獣族のように本能的に他者を魔障する存在もある。
他者からの魔障は、術を使ったり、魔道具を使用することである程度は防げるが、絶対ではない。
強大な魔気に晒された場合、耐性が無いと不調をきたし、最悪の場合は死に至る。
○妖魔化
魔障によって、変質してしまった状態。
魔気を防ぎ切れず、なおかつ妖魔化出来なかった場合は、死に至る。
このため、人間のように魔力を持たない者にとっては、上級の幻獣族はその存在が致死の災害に等しい。
○傘下
幻獣族の特殊技能。
自身の魔気よって妖魔化した生き物を、従属させる能力。
○特殊技能
個々が持つ特殊な能力。
基本的に常時発動しており、よほどの鍛錬をしなければ自身の意志で発動を止めることは出来ない。
意識的に使いこなすことで研鑽され、効果や技術が向上するが、無意識の放置にしておくと、ヒエラルキーの下位の者に越される事もある。
○幻像術
一般的には獣人族が人間のコミュニティに紛れ込むために使用する。
基本的に錯覚を用いた術なので、自身の体の部位を、物理的に隠したりはしていない。
術そのものは非常に単純で、魔力持ちなら直ぐに使えるようになるが、魔力持ち同士の場合は、魔力やヒエラルキーの上下で比較的簡単に看破出来る。
ただし、熟練することで上位の者を相手にしても騙すことは可能。
○ちょこっとコメント
リニューアル版「剣闘士の男」、ここまでお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
レーティングとか、ジャンルとか、イロイロ迷子(というかグルグル病?)になっていて、再(×4?)始動にお付き合いいただきまして、本当にすみません。
今後とも「イルン幻想譚」をよろしくお願いします。
意図せずにネタバレなどしている可能性がありますので、物語のみをお楽しみになりたい方は、読み飛ばしを推奨します。
○登場人物
○アーク
銀髪碧眼で色白な、白子のような容貌の人物。
麓の町の人間からは "隠者のビショップ" と呼ばれる、人間以外の長命なヒトガタ種族。
その正体は、本人にすら判っていないナゾのヒト。
性格は神経質で、ややマッドサイエンティスト気質がある。
○ファルサー
ナントカ帝国の剣闘士。
金髪碧眼で筋骨たくましい、大柄な男。
苦労の多い人生だったせいか、年齢以上に達観していて、人格は穏やか。
○用語解説
○麓の町
町の名称は、設定では既に決めてある。
ただ、人間の町の名称なんぞ、アークには微塵も興味がナイだろうな…と言う理由で、この章ではあえて出さない方針に決めた。
○湖とその真ん中にある島
周囲が標高の有る山に囲まれているカルデラ湖。
カルデラ湖なんだから、真ん中の島は、島じゃなくて湖底が盛り上がった地形の一部。
なんで同じ地質なのに、そこでしか稀少鉱石が採掘出来ないのかは、一応理由がある。
佇まいのイメージはモンテ・イーゾラ。
○ルナテミス
こだわりの巨大露天風呂・巨大図書室・巨大倉庫が完備されていて、かつ研究室・乾燥室・燻煙室などの施設もある、アークの趣味のお屋敷。
風呂のイメージは、スーパー銭湯とデスラー総統(by 宇宙戦艦ヤマト)のお風呂と、教皇様(by 聖闘士星矢)んトコのお風呂を、いい感じに混ぜ混ぜして、更に崖っぷちで落ちたら一巻の終わり的なロケーションが加わった感じ。
山の地理的なイメージは、スイス辺りなんだけど。
視覚的なイメージは、アマ・ダブラム山とか、スタートレックDS9 シーズン5「あの頂を目指せ」で、オドーとクワークが登ってたトコ(場所は不明)とか。
○種族
ファンタジーらしく、いろいろなヒトガタ及び、ヒトガタじゃない知的生命体が存在する。
○人間
本編内では、リオンもしくはフォルクと呼称される。
特に問題もなく年齢を重ねた場合は、100年程度生きるが、種としては弱いために平均寿命は60〜70年程度。
能力値は軒並み平均値か、それ以下で、飛び抜けた能力などもなく、この世界における種族のヒエラルキーで見ると割と下の方に属する種族。
リオンは "頂点に立つ者" フォルクは "数の多い者" を指す古代語である。
他種族からの呼び名の通り、ヒトガタ種族の中で最も数が多い。
この世界の理から少々外れていて、他種族が多かれ少なかれ必ず持っている魔力を持たない者が、持っている者の数を上回っている。
その数の多さ故にコミュニティを発展させ、魔力を持たないハンデや寿命の短さを物ともせずに蔓延っている。
○獣人族
平均寿命は300〜500年程度。
能力値は人間と似通っているが、細分化された動物的特徴を備えているために、一部では非常に秀でており、ヒエラルキーの上位の種族にも劣らない能力を発揮することもある。
一般的に占い師に向くのは蜘人族だが、アークの出会った旅芸人の占い師は蛇人族だった。
○幻獣族
ヒトガタをしておらず、知能があり、かつ大きな魔力を備えている…という条件が揃った生き物の総称的な種族名。
ヒトガタ種族とは言語が異なるために、基本的に意思疎通は不可能とされる。
ひとくくりに "幻獣族" とされるが、冒険者組合では、周囲に及ぼす影響や危険度などから、上級・中級・下級の分類がされている。
本能的に周囲を魔障する性質を持ち、上級ともなると致死の災害に等しい存在となる。
○旅芸人
人間のコミュニティに外貨を稼ぎに来る獣人族達には、割とポピュラーなお仕事。
本当に芸を売る本格派と、口先三寸で金を巻き上げる詐欺師派がいる(アークが出会ったのは詐欺師派)。
占い・吟遊・奇術・ジャグリングや火吹きといった芸を、酒場や結婚式などの祝いの席で披露して、場を盛り上げたりするのが主な活動。
ドサ回りで民衆に向かって歌う詩人はバード、もちょっと有名人でセレブに呼ばれて歌うような詩人はミンストロジーと呼ばれる。
○戦士
冒険者組合で職種として認められた職業。
もしくは、主に剣を持って戦う人の総称。
故に剣闘士のファルサーも「戦士たる者」とゆー教えを受けた。
○司教
人間の信仰する宗教の中の位階の一つ。
○魔導士
己の魔力を、完全に自身でコントロール出来る者の名称。
もしくは、魔導組合によって、上記の状態であると認定されし者。
この "認定" がされていない魔力持ちは、社会に貢献する気がない危険分子扱いされて、袋叩きにさせる可能性がある。
ちなみに、魔導士達は魔力を持たない者を "持たざる者" と呼んで蔑んでいるとかなんとか…。
○魔素
世界に存在する元素のひとつ。
○魔力
魔素を扱える量であり、その生物が体内に留めている魔素の量。
成長期には身体同様に育つが、成人するとフツーはそれ以上大きくならない。
○魔法
体内の魔素を放出することで、顕現する術。
術を行使した分の魔素は体内から失われるが、周囲の魔素を吸収することで、体内の魔力の量は一定を保つことが出来るが、なんらかの要因により吸収が出来ないと気絶したりする。
また、長時間に渡って放出と吸収を繰り返したり、自身の限界に近い量を一気に放出したりすると疲労する。
○呪文・陣・印
魔力持ちが少なく、更に扱える魔力も小さな人間が、火力を安定して扱うために考案した方法。
呪文は魔力を込めた声(音)で、陣は魔力を込めた指先で、印は魔力を込めた道具で、それぞれ術式を行使する。
○古代魔法
魔法よりも系譜が古い、太古の時代に創られた術式。
古代語で記されており、行使するには言葉の意味を理解している必要がある。
変幻術のように、現在でも受け継がれているものもあれば、結界のように殆ど忘れられているものもある。
○魔気
魔力の気配。
自身の持つ魔力よりも魔気の濃い場所に、特になんの対策もせずに長く滞在すると、その影響を受ける。
細胞が変質するほどの影響を受けた場合、変質に馴染むと妖魔化し、馴染めなければ死に至る。
○魔障
魔気によって及ぼされた影響、もしくはその結果。
魔力を完全にコントロール出来る者であれば、他者への影響は抑えることが可能だが、幻獣族のように本能的に他者を魔障する存在もある。
他者からの魔障は、術を使ったり、魔道具を使用することである程度は防げるが、絶対ではない。
強大な魔気に晒された場合、耐性が無いと不調をきたし、最悪の場合は死に至る。
○妖魔化
魔障によって、変質してしまった状態。
魔気を防ぎ切れず、なおかつ妖魔化出来なかった場合は、死に至る。
このため、人間のように魔力を持たない者にとっては、上級の幻獣族はその存在が致死の災害に等しい。
○傘下
幻獣族の特殊技能。
自身の魔気よって妖魔化した生き物を、従属させる能力。
○特殊技能
個々が持つ特殊な能力。
基本的に常時発動しており、よほどの鍛錬をしなければ自身の意志で発動を止めることは出来ない。
意識的に使いこなすことで研鑽され、効果や技術が向上するが、無意識の放置にしておくと、ヒエラルキーの下位の者に越される事もある。
○幻像術
一般的には獣人族が人間のコミュニティに紛れ込むために使用する。
基本的に錯覚を用いた術なので、自身の体の部位を、物理的に隠したりはしていない。
術そのものは非常に単純で、魔力持ちなら直ぐに使えるようになるが、魔力持ち同士の場合は、魔力やヒエラルキーの上下で比較的簡単に看破出来る。
ただし、熟練することで上位の者を相手にしても騙すことは可能。
○ちょこっとコメント
リニューアル版「剣闘士の男」、ここまでお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
レーティングとか、ジャンルとか、イロイロ迷子(というかグルグル病?)になっていて、再(×4?)始動にお付き合いいただきまして、本当にすみません。
今後とも「イルン幻想譚」をよろしくお願いします。