『あのシーンをスポーツ実況風に書いたら停止ですか?』
さあハメルンカップ、宿命の一戦がもうすぐ始まります。
解説は私、ピーピング田代と解説は…元ハメルンカップ最優秀選手のインシュガー・タカさんでお送りします。 タカさん、よろしくお願いします。
タカ はい、よろしくお願いします。
田代 さあ時刻は午前一時三十分過ぎ。 会場は本省ホテル、ハメルクリスマスからの生中継です。
タカ まず部屋に入ってきたのは激戦の駅前飲み合コンから終電まで粘り続けることで見事抜け出すことのできた烏丸タケルです。
田代 チーム性績はまだまだ少ないですが、今回の合コンで初出場ながら、一発ギャグの不発、まさかのターゲット被り、そして緊張にもめげずに唯一ここまで進むことの出来たチームです。 その勢いのまま今夜も良い性績を出したいところですね?タカさん
タカ はい、ことあるごとに練習してきたカラオケで受け狙いの懐メロ、無難な定番曲、そして勝負をかけたラブソングで見事勝ち上がることが出来ました。これからが楽しみなチームです。
田代 さて烏丸タケルの後にゆっくりと入ってきたのはFC(エフカップ)真由です。 チーム特性としては可愛らしい名前とは裏腹に暴力的な質量を持つチームであり、またその包み込むようなバブミにより、合コンでも大きい存在感を示していました。このチームの特性はなんでしょうか? タカさん?
タカ はい、まずは攻め切れそうでゴールまでは許さない卓越した守備スキルと、凶悪なまでの質量を持ったフィジカル能力も高く、それらを総合したバブミの高さによって様々なチームを翻弄、そして振り落としていきました。
田代 なるほど、それでは今回の烏丸タケルと比べるとやはり格上の相手ということになるのでしょうか?
タカ そうですね、正直に言えば完全に格上ですが、高いレベルでの集中力とモチベーションがあれば付け入る隙はあると思います。 ポイントとしてはチーム真由の高いバブミに飲み込まれることなく、冷静に挑むことだと思います。
田代 さてそうこうしているうちに、試合開始です。 まずはお互いにホテルでの設備を確認している模様。 ここまではお互いに様子見といったところでしょうか?
タカ そうですね。 何気にこのホテルは真由にとっては何回か来た事のあるホームともいえる場所ですが、あえて知らない風にしているようです。 落ち着いてますよ。
田代 さて対する烏丸は初めての合コン、そこからのお持ち帰り、そして慣れない会場ということもあり緊張しているようです。
タカ う~ん、少し硬いですね。 飲み込まれないようにしてもらいたいところです。
田代 さて一通り、ベッドでの照明操作も終り、ベッドは回らないんだねといった定番の言葉を交わしたところで互いにソファに座り込みます。
タカ 沈黙が長いですね。 烏丸はどう攻めていいかまだ悩んでいるように見えます。
田代 一方チーム真由はニコニコとした笑顔でそのバブミを崩すことなく烏丸の話に相槌を打っています。
タカ やはり落ち着いていますね、相手の出方を悠然と待てる余裕があります。
田代 やはり経験の差はいかんともしがたいか? おっとここで烏丸が動きますね、これはテレビをつけるのでしょうか?
タカ 悪くない手だと思います。 まずは緊張を緩和するためと、話の種としてテレビをチョイスしたようです。
田代 おっと着けたチャンネルがたまたまAVチャンネルだった。 これは気まずい。
タカ いけませんね。 早急にAVチャンネルをチョイスするにはまだ場がほぐれていません。 もう少し深夜バラエティを見ながらこの人、好きなんだよねとかこれ笑えるよねといった一拍置いたプレイをしてからではないと、これはマズイですね。
田代 あっ! あわててチャンネルを変えようとしますが、リモコンを落としてしまいました。 これは失点だ~。
タカ この時間帯でこれは後を引きますが、まだ致命的とはいえません。 ここから気持ちを切り替えていってもらいたいと思います。
田代 さて時間は30分を過ぎました。 戦況は烏丸不利です。 このままなにも出来ずに終わってしまうのでしょうか?
タカ 真由の方も段々イライラしているようですね。 これはまずいです。 早いところ攻めていかないと何も出来ないまま朝を迎えることになるでしょう。
田代 しかしながら烏丸の動きは相変わらず消極的です。 良く見ると若干涙目になっているようにも見えます。 おっと? ここで真由が動き出しました。
タカ 痺れを切らしたんでしょうね。
田代 心の準備が出来ていない烏丸に真由が攻め上がります。 やや離れていた互いの距離が縮まって、くっついています。
タカ これは烏丸苦しいですね。 緊張と相手から攻められているという重圧によってもしかするとこれは勃ちあがることができなくなるかもしれません。
田代 それだけは避けたい! 烏丸、根性を見せるか? そう言っている間に真由が攻め続けます。 あっと唇が…唇と唇が接触してしまいました。
タカ ここは攻め返さないといけない状況です。 烏丸、頑張れ!
田代 烏丸も負けじと返します。 これは相手の中に接触部分を入れていますね。
タカ よし! 慌てないで、まずは体勢を立て直しましょう。
田代 さあ状況が動き出しました。 軽い接触から徐々に事態はディープへと進んでいきますが……
タカ 烏丸、翻弄されていますね。 攻めこんではいますが、そのまま絡めとられて、もて遊ばれています。
田代 これは烏丸、辛い。
タカ ですが動きの固さはほぐれてきたように見えますし、心配していた下側も徐々に硬くなってきました。 まだわかりませんね。
田代 濃厚な絡み合いになってきました。やや烏丸は劣勢ですが、必死に食らいついていますね。
タカ はい、止まっていた両サイドで慎重に相手を包んでいる外側を徐々に脱がしていきます。
田代 ディープに攻められていますが、烏丸このまま主導権をとりもどしていきたいところ。
タカ まだ真由側には余裕が見れます。 ここで一糸報いてもらいたいところです。
田代 さあ相手の外側は外すことは出来ました。 ディープの方も多少は慣れてきているここは烏丸、攻め時か?
タカ さあ、ここから大事ですよ。 真由側の最大の武器にむかいあわなければなりませんがそのために前段階の装甲を外さなければいきません。
田代 ここで烏丸、果敢に攻めあがりますが…苦戦している。 装甲を外すためのホックを中々外せない。
タカ ああいう質量を支えるホックは普通の物以上に強固に出来ているので外すときに苦戦はしやすいものなんですが、ここは落ち着いていくべきです。
田代 ああー、しかし外せない。 外せない。 何度も挑んではいますがやはり組みし抱かれての体勢からでは難しいか?
タカ ここは無理をせずに向こう側から外してもらうのも一つの手ではありますね。
田代 さあここは烏丸、落ち着いて…うん?これは烏丸、諦めずに再度挑戦します…が、これはもしや片手で外そうとしているのか?
タカ これは高等テクニックです。 片手ホック外し、ここで成功すれば相手側に一つ驚きを与えますが…出来るか~? いけるか~? あっ…。
田代 外した! 烏丸、ホックを外しました。 しかも片手で!これはミラクルプレイだ!
タカ お~、スゲエな! よく出来たな。
田代 タカさん、ここで資料が入ってきました。 烏丸、合コン前に知り合いのチームヤリチン向井から伝家の宝刀『片手ホック外し』戦術を伝授され、十分に練習してきたようですね。
タカ なるほど、自分の実力を冷静に見極めて相手に対抗できる作戦を考えてきたんですね。しかし土壇場で成功させるかね~、これは男として、一人のハメルンカップ出場者としても胸が熱くなりますね。
田代 タカさんが熱くなってくれて、私も嬉しいです。 しかしこれには真由も驚いたようですね。
タカ そうですね、ここで相手の想定していたプレイを一つ潰したわけですが、これは大きいと思います。 ですが…
田代 そうですね、装甲を外したことにより、チーム真由の圧倒的な質量と烏丸、向かいあわなければいけません。
タカ ここが正念場ですよ、烏丸、頑張れ!
田代 さあタカさんの応援が届くのか、烏丸おもむろにそれに…おっとそこは攻めない、あえてここを外していきます。
タカ う~ん、作戦外しかな? しかし耐えられるのか?
田代 おっと烏丸、ここで分厚い中央を攻めずに中央外側をゆっくりと攻めていきます。
タカ 凄い勇気ですね。 あの圧倒的な質量を攻めずにあえてのサイド攻撃ですか、やはり合コンを勝ち上がってきただけあって、サプライズを残してましたね。
田代 さあ真由側も戸惑っているようです。 得意のスタイルに持ってこれないので少しヤリづらいか?
タカ ですが経験の差もあるので落ち着いて対処してくると思います。
田代 タカさんの言葉通り、ポジショニングを変えて中央を攻めさせようとしていますが、それでも烏丸は攻めない! 攻めません! 相手の思惑には乗らないぜと!ここまで好き勝手にされてたまるかという熱意が感じられます。
タカ 良い流れになってきましたね、烏丸、ここで耐え切れずに中央を攻めればそのまま、重量に飲まれてしまいます。 我慢ですよ、我慢。
田代 さあ僅かに烏丸が反撃を開始してはいますが、やはりまだ真由側には余裕が見えます。 おっとここで烏丸一気にサイドを駆け上がっていきます。 しかも腕だけではなくて顔を…おっとまるで足跡を残すように唇で軽く吸い上げながらわき腹を一気に上へと進みます。
タカ 全身リップですね。 烏丸、落ち着いていますよ。
田代 これには真由も悶える。 くすぐったそうに身体をのけぞらせます。 これはタカさん、真由もあまり経験の無い展開なんでしょうか?
タカ そうでしょうね、今までの対戦相手ならば否応無く、というか吸い込まれるように中央突破をさせられていました。 逆に言えば真由側はそれ以外の経験は少ない上に今までが当たり前であったことの裏を攻められたのでしょう。
田代 試合の序盤では烏丸が圧倒的に不利でしたが、ここで烏丸が根性を見せてくれましたね。
タカ はい、こちら側の不利と相手の弱いところを冷静に見極めつつ上手く戦っているといえます。
田代 しかしながら、真由も格上としての意地がある以上はここで終わりようはずがありません。 徐々に攻撃態勢に移ろうとしています。
タカ そうですね、引かれない程度にそして惹かれるように攻撃を組み立てていってます。
田代 おっとここで真由が相手の顔を抱きしめ、強引に胸元に引き寄せた! そしてあいた腕で、烏丸の急所をなで上げる!
タカ 攻撃が始まりましたね、烏丸、ここはかなり辛いですが耐えなければいけません。
田代 さあ烏丸、辛い時間になってきました。 中央で抑えられつつ、下側は激しく攻撃を受けています。 耐えられるか? 耐えられるか?
タカ 我慢ですよ、我慢!
田代 おっと? ここで真由が高い声を発した。 何があったのか?
タカ カウンターですね。 マークを外した一瞬の隙を見て、烏丸側も真由側の同じところを攻めたようです。
田代 いや~、抑えられつつ、攻められつつ、僅かに残った戦力で的確に攻めています。 まさに全員ファッカー!いや全身ファッカー! まさにトータルファックですね。
タカ いや~、全身全霊で高いモチベーションとで挑んでいます。 良いチームですね。
田代 しかしネット等のデジタルが浸透した現代では、各ポジションが各々の役目を全うするのが主流になった今では珍しい泥臭いプレイではありますが、今回の一戦並々ならぬ決意が見て取れます。 まさに『ONE FOR ファック』 『ALL FOR ファック』ではないでしょうか?
タカ さあここはお互いに耐えどころだと思います。 まさに攻めに耐え切れなくなった方が負けです。
田代 おっとここで真由が距離を取りました! 烏丸、耐え切った! 抑え付けられた中央を攻めつつも攻撃に対して守りきりました。
タカ いや~、これはこのままイッちゃうかなと思いましたが耐えましたね。 真由側は一旦引いて体勢を整えようとしたようです。
田代 真由もこのままでは攻めきれないと判断したのか、やや落ち着いて今度はFから始まる攻撃をしようとしますが、烏丸、ここでそれを嫌がって制しますね。
タカ 一方的に攻められるパターンですからね、限界が近いことを考えると正しい判断だと思いますが、一ファッカー選手としてはそれも見てみたかったところです。
田代 烏丸、最初こそ舞い上がっているようでしたが、敗北を避けるために冷徹な判断を下しました。
タカ お互いに一歩も引かない、まさに激戦と言っても差しさわりの無いPK(ペッティン・グキモチエエ)展開でした。
田代 試合はここで最後になだれ込もうとしています。 ここからは安全と将来を考えて攻めである烏丸側がセーフティを取り付けていきます。
タカ 装着も滞りないですね。 落ち着いている証拠です。
田代 さあ名残惜しいですがいよいよ最終決戦、ここハメルクリスマスで始まります。
タカ いや~見ごたえのある試合展開でした。
田代 ところでタカさん。 ここまで見てどういった感想を持ちましたか?
タカ そうですね、烏丸側がピンチの画面が多く見えましたが、うまく守りつつも良い攻めをみせていました。 しかしながらここまで来る前に攻めて相手から一回くらいは取ってほしかったですね。
田代 タカさん、それはこの状況では一般的に守備側が有利という定説があるからでしょうか?
タカ その通りです。 もちろんまだわかりませんが、やはり烏丸側は攻め切れなかったかなという印象を持ちました。
田代 さあ泣いても笑っても、暴発しても勝負は最終展開を迎えました。 烏丸はここまでよくやってくれたと胸を張っても良いでしょう。 しかしまだ勝負はわかりません。 さあ烏丸側が入ることによって試合が開始しました。
タカ ここは慌ててはいけません。 残り体力を考えてゆっくり慎重に動くべきです。焦って動けばそこから一気に終わってしまうでしょう。
田代 さあ烏丸、ここで最後の大逆転をみせてくれるのか? まずは一般的な体勢にうつる…いや、真由が動きました。 強引に烏丸を仰向けにさせて…そのまま一気にいったーーーー!
タカ 意地ですね。 ここまで追い詰められたのは久しぶりであった以上、少しやり返してやれという意志を感じられます。
田代 これは烏丸は辛い。 苦悶の表情を浮かべて必死で耐えています。 おや、何か呟いていますね、これ…は? バ…バ…アのはだ…か…? 『ババアの裸』といっているようです。
タカ うん? どういうことだ?
田代 ここでまた新たに資料が入ってきました。 タカさん、烏丸側は先程言ったチームヤリチン向井から『やばい時はババアの裸を想像しろ』というメンタルテクニックも教授されていたようです。
タカ なるほど、あえてテンションを下げることで、到達しないように努めているんですね。 ここまで考えていたとは正直敬意をもてます。
田代 はい、ですが、それでもこの状況は厳しい。 烏丸、ここまでか? ここまでなのか?
タカ ですがよく頑張ったと思います。 暖かく迎えるべきです。
田代 その通りです。 チーム烏丸、良くやってくれた! 俯かないで顔をあげて帰宅してもらいた…おっと、ここで烏丸、動きました。 上に乗っている真由の隙をついてバックを取り、これはもしや…!カウンターの後方攻めです!
タカ うおお! スゲエこの状況でそれに持っていくか!
田代 さすが烏丸! まだ勝負を諦めていませんでした! 真由を後方から攻める!
攻める! 攻め続けます! ペース配分など考えずに一心不乱に攻め続けています!
タカ 頑張れ!烏丸頑張ってくれ!
田代 イクか? イクか? イクか? お互いに辛い! 体中から体液を出し合いながら真由も辛そうだ! イクか? イクか? イクのか? ここまで来たのならイってやってくれーーーー!
タカ イケイケイケイケイケイケイケイケーー!
田代 イッターーーーー! うん? これはどっちだ? 両方とも同時だったようにも見えますが……これは…同時? 同時です!
タカ ヤッター!スゲエ!スゲエ!
田代 これは珍しい決着となりました。 互いに譲らず、まさかの両者ノックアウトです! 私、興奮が隠せません! 手の汗が凄いことになっています。 まるで潮を吹いたかのようです。
タカ 俺も全身汗だくですよ!
田代 いや~! まさに歴史に残る結果となりました。 まさかの両者同時にとは…。
タカ 凄く良い試合でしたね。 今年のベストファックでした。
田代 まだまだ興奮は醒めませんが、いまはベッドの上でお互いに荒い息を吐く両者に心からの拍手を送りたいと思います。 そして残念ながら時間が来てしまいました。 タカさん、今日は歴史的な一戦を共に過ごせましたね。 ありがとうございました。
タカ ええ、凄い試合でした。 身体が熱くなりましたよ。
田代 さてそれでは今回の試合、実況は私ピーピング田代と
タカ インシュガー・タカでした。
田代 それでは皆さん、また次の試合でお会いしましょう。 お付き合いくださってありがとうございました。
タカ いや~凄かった。本当に凄かった…あっ! ありがとうございました。
解説は私、ピーピング田代と解説は…元ハメルンカップ最優秀選手のインシュガー・タカさんでお送りします。 タカさん、よろしくお願いします。
タカ はい、よろしくお願いします。
田代 さあ時刻は午前一時三十分過ぎ。 会場は本省ホテル、ハメルクリスマスからの生中継です。
タカ まず部屋に入ってきたのは激戦の駅前飲み合コンから終電まで粘り続けることで見事抜け出すことのできた烏丸タケルです。
田代 チーム性績はまだまだ少ないですが、今回の合コンで初出場ながら、一発ギャグの不発、まさかのターゲット被り、そして緊張にもめげずに唯一ここまで進むことの出来たチームです。 その勢いのまま今夜も良い性績を出したいところですね?タカさん
タカ はい、ことあるごとに練習してきたカラオケで受け狙いの懐メロ、無難な定番曲、そして勝負をかけたラブソングで見事勝ち上がることが出来ました。これからが楽しみなチームです。
田代 さて烏丸タケルの後にゆっくりと入ってきたのはFC(エフカップ)真由です。 チーム特性としては可愛らしい名前とは裏腹に暴力的な質量を持つチームであり、またその包み込むようなバブミにより、合コンでも大きい存在感を示していました。このチームの特性はなんでしょうか? タカさん?
タカ はい、まずは攻め切れそうでゴールまでは許さない卓越した守備スキルと、凶悪なまでの質量を持ったフィジカル能力も高く、それらを総合したバブミの高さによって様々なチームを翻弄、そして振り落としていきました。
田代 なるほど、それでは今回の烏丸タケルと比べるとやはり格上の相手ということになるのでしょうか?
タカ そうですね、正直に言えば完全に格上ですが、高いレベルでの集中力とモチベーションがあれば付け入る隙はあると思います。 ポイントとしてはチーム真由の高いバブミに飲み込まれることなく、冷静に挑むことだと思います。
田代 さてそうこうしているうちに、試合開始です。 まずはお互いにホテルでの設備を確認している模様。 ここまではお互いに様子見といったところでしょうか?
タカ そうですね。 何気にこのホテルは真由にとっては何回か来た事のあるホームともいえる場所ですが、あえて知らない風にしているようです。 落ち着いてますよ。
田代 さて対する烏丸は初めての合コン、そこからのお持ち帰り、そして慣れない会場ということもあり緊張しているようです。
タカ う~ん、少し硬いですね。 飲み込まれないようにしてもらいたいところです。
田代 さて一通り、ベッドでの照明操作も終り、ベッドは回らないんだねといった定番の言葉を交わしたところで互いにソファに座り込みます。
タカ 沈黙が長いですね。 烏丸はどう攻めていいかまだ悩んでいるように見えます。
田代 一方チーム真由はニコニコとした笑顔でそのバブミを崩すことなく烏丸の話に相槌を打っています。
タカ やはり落ち着いていますね、相手の出方を悠然と待てる余裕があります。
田代 やはり経験の差はいかんともしがたいか? おっとここで烏丸が動きますね、これはテレビをつけるのでしょうか?
タカ 悪くない手だと思います。 まずは緊張を緩和するためと、話の種としてテレビをチョイスしたようです。
田代 おっと着けたチャンネルがたまたまAVチャンネルだった。 これは気まずい。
タカ いけませんね。 早急にAVチャンネルをチョイスするにはまだ場がほぐれていません。 もう少し深夜バラエティを見ながらこの人、好きなんだよねとかこれ笑えるよねといった一拍置いたプレイをしてからではないと、これはマズイですね。
田代 あっ! あわててチャンネルを変えようとしますが、リモコンを落としてしまいました。 これは失点だ~。
タカ この時間帯でこれは後を引きますが、まだ致命的とはいえません。 ここから気持ちを切り替えていってもらいたいと思います。
田代 さて時間は30分を過ぎました。 戦況は烏丸不利です。 このままなにも出来ずに終わってしまうのでしょうか?
タカ 真由の方も段々イライラしているようですね。 これはまずいです。 早いところ攻めていかないと何も出来ないまま朝を迎えることになるでしょう。
田代 しかしながら烏丸の動きは相変わらず消極的です。 良く見ると若干涙目になっているようにも見えます。 おっと? ここで真由が動き出しました。
タカ 痺れを切らしたんでしょうね。
田代 心の準備が出来ていない烏丸に真由が攻め上がります。 やや離れていた互いの距離が縮まって、くっついています。
タカ これは烏丸苦しいですね。 緊張と相手から攻められているという重圧によってもしかするとこれは勃ちあがることができなくなるかもしれません。
田代 それだけは避けたい! 烏丸、根性を見せるか? そう言っている間に真由が攻め続けます。 あっと唇が…唇と唇が接触してしまいました。
タカ ここは攻め返さないといけない状況です。 烏丸、頑張れ!
田代 烏丸も負けじと返します。 これは相手の中に接触部分を入れていますね。
タカ よし! 慌てないで、まずは体勢を立て直しましょう。
田代 さあ状況が動き出しました。 軽い接触から徐々に事態はディープへと進んでいきますが……
タカ 烏丸、翻弄されていますね。 攻めこんではいますが、そのまま絡めとられて、もて遊ばれています。
田代 これは烏丸、辛い。
タカ ですが動きの固さはほぐれてきたように見えますし、心配していた下側も徐々に硬くなってきました。 まだわかりませんね。
田代 濃厚な絡み合いになってきました。やや烏丸は劣勢ですが、必死に食らいついていますね。
タカ はい、止まっていた両サイドで慎重に相手を包んでいる外側を徐々に脱がしていきます。
田代 ディープに攻められていますが、烏丸このまま主導権をとりもどしていきたいところ。
タカ まだ真由側には余裕が見れます。 ここで一糸報いてもらいたいところです。
田代 さあ相手の外側は外すことは出来ました。 ディープの方も多少は慣れてきているここは烏丸、攻め時か?
タカ さあ、ここから大事ですよ。 真由側の最大の武器にむかいあわなければなりませんがそのために前段階の装甲を外さなければいきません。
田代 ここで烏丸、果敢に攻めあがりますが…苦戦している。 装甲を外すためのホックを中々外せない。
タカ ああいう質量を支えるホックは普通の物以上に強固に出来ているので外すときに苦戦はしやすいものなんですが、ここは落ち着いていくべきです。
田代 ああー、しかし外せない。 外せない。 何度も挑んではいますがやはり組みし抱かれての体勢からでは難しいか?
タカ ここは無理をせずに向こう側から外してもらうのも一つの手ではありますね。
田代 さあここは烏丸、落ち着いて…うん?これは烏丸、諦めずに再度挑戦します…が、これはもしや片手で外そうとしているのか?
タカ これは高等テクニックです。 片手ホック外し、ここで成功すれば相手側に一つ驚きを与えますが…出来るか~? いけるか~? あっ…。
田代 外した! 烏丸、ホックを外しました。 しかも片手で!これはミラクルプレイだ!
タカ お~、スゲエな! よく出来たな。
田代 タカさん、ここで資料が入ってきました。 烏丸、合コン前に知り合いのチームヤリチン向井から伝家の宝刀『片手ホック外し』戦術を伝授され、十分に練習してきたようですね。
タカ なるほど、自分の実力を冷静に見極めて相手に対抗できる作戦を考えてきたんですね。しかし土壇場で成功させるかね~、これは男として、一人のハメルンカップ出場者としても胸が熱くなりますね。
田代 タカさんが熱くなってくれて、私も嬉しいです。 しかしこれには真由も驚いたようですね。
タカ そうですね、ここで相手の想定していたプレイを一つ潰したわけですが、これは大きいと思います。 ですが…
田代 そうですね、装甲を外したことにより、チーム真由の圧倒的な質量と烏丸、向かいあわなければいけません。
タカ ここが正念場ですよ、烏丸、頑張れ!
田代 さあタカさんの応援が届くのか、烏丸おもむろにそれに…おっとそこは攻めない、あえてここを外していきます。
タカ う~ん、作戦外しかな? しかし耐えられるのか?
田代 おっと烏丸、ここで分厚い中央を攻めずに中央外側をゆっくりと攻めていきます。
タカ 凄い勇気ですね。 あの圧倒的な質量を攻めずにあえてのサイド攻撃ですか、やはり合コンを勝ち上がってきただけあって、サプライズを残してましたね。
田代 さあ真由側も戸惑っているようです。 得意のスタイルに持ってこれないので少しヤリづらいか?
タカ ですが経験の差もあるので落ち着いて対処してくると思います。
田代 タカさんの言葉通り、ポジショニングを変えて中央を攻めさせようとしていますが、それでも烏丸は攻めない! 攻めません! 相手の思惑には乗らないぜと!ここまで好き勝手にされてたまるかという熱意が感じられます。
タカ 良い流れになってきましたね、烏丸、ここで耐え切れずに中央を攻めればそのまま、重量に飲まれてしまいます。 我慢ですよ、我慢。
田代 さあ僅かに烏丸が反撃を開始してはいますが、やはりまだ真由側には余裕が見えます。 おっとここで烏丸一気にサイドを駆け上がっていきます。 しかも腕だけではなくて顔を…おっとまるで足跡を残すように唇で軽く吸い上げながらわき腹を一気に上へと進みます。
タカ 全身リップですね。 烏丸、落ち着いていますよ。
田代 これには真由も悶える。 くすぐったそうに身体をのけぞらせます。 これはタカさん、真由もあまり経験の無い展開なんでしょうか?
タカ そうでしょうね、今までの対戦相手ならば否応無く、というか吸い込まれるように中央突破をさせられていました。 逆に言えば真由側はそれ以外の経験は少ない上に今までが当たり前であったことの裏を攻められたのでしょう。
田代 試合の序盤では烏丸が圧倒的に不利でしたが、ここで烏丸が根性を見せてくれましたね。
タカ はい、こちら側の不利と相手の弱いところを冷静に見極めつつ上手く戦っているといえます。
田代 しかしながら、真由も格上としての意地がある以上はここで終わりようはずがありません。 徐々に攻撃態勢に移ろうとしています。
タカ そうですね、引かれない程度にそして惹かれるように攻撃を組み立てていってます。
田代 おっとここで真由が相手の顔を抱きしめ、強引に胸元に引き寄せた! そしてあいた腕で、烏丸の急所をなで上げる!
タカ 攻撃が始まりましたね、烏丸、ここはかなり辛いですが耐えなければいけません。
田代 さあ烏丸、辛い時間になってきました。 中央で抑えられつつ、下側は激しく攻撃を受けています。 耐えられるか? 耐えられるか?
タカ 我慢ですよ、我慢!
田代 おっと? ここで真由が高い声を発した。 何があったのか?
タカ カウンターですね。 マークを外した一瞬の隙を見て、烏丸側も真由側の同じところを攻めたようです。
田代 いや~、抑えられつつ、攻められつつ、僅かに残った戦力で的確に攻めています。 まさに全員ファッカー!いや全身ファッカー! まさにトータルファックですね。
タカ いや~、全身全霊で高いモチベーションとで挑んでいます。 良いチームですね。
田代 しかしネット等のデジタルが浸透した現代では、各ポジションが各々の役目を全うするのが主流になった今では珍しい泥臭いプレイではありますが、今回の一戦並々ならぬ決意が見て取れます。 まさに『ONE FOR ファック』 『ALL FOR ファック』ではないでしょうか?
タカ さあここはお互いに耐えどころだと思います。 まさに攻めに耐え切れなくなった方が負けです。
田代 おっとここで真由が距離を取りました! 烏丸、耐え切った! 抑え付けられた中央を攻めつつも攻撃に対して守りきりました。
タカ いや~、これはこのままイッちゃうかなと思いましたが耐えましたね。 真由側は一旦引いて体勢を整えようとしたようです。
田代 真由もこのままでは攻めきれないと判断したのか、やや落ち着いて今度はFから始まる攻撃をしようとしますが、烏丸、ここでそれを嫌がって制しますね。
タカ 一方的に攻められるパターンですからね、限界が近いことを考えると正しい判断だと思いますが、一ファッカー選手としてはそれも見てみたかったところです。
田代 烏丸、最初こそ舞い上がっているようでしたが、敗北を避けるために冷徹な判断を下しました。
タカ お互いに一歩も引かない、まさに激戦と言っても差しさわりの無いPK(ペッティン・グキモチエエ)展開でした。
田代 試合はここで最後になだれ込もうとしています。 ここからは安全と将来を考えて攻めである烏丸側がセーフティを取り付けていきます。
タカ 装着も滞りないですね。 落ち着いている証拠です。
田代 さあ名残惜しいですがいよいよ最終決戦、ここハメルクリスマスで始まります。
タカ いや~見ごたえのある試合展開でした。
田代 ところでタカさん。 ここまで見てどういった感想を持ちましたか?
タカ そうですね、烏丸側がピンチの画面が多く見えましたが、うまく守りつつも良い攻めをみせていました。 しかしながらここまで来る前に攻めて相手から一回くらいは取ってほしかったですね。
田代 タカさん、それはこの状況では一般的に守備側が有利という定説があるからでしょうか?
タカ その通りです。 もちろんまだわかりませんが、やはり烏丸側は攻め切れなかったかなという印象を持ちました。
田代 さあ泣いても笑っても、暴発しても勝負は最終展開を迎えました。 烏丸はここまでよくやってくれたと胸を張っても良いでしょう。 しかしまだ勝負はわかりません。 さあ烏丸側が入ることによって試合が開始しました。
タカ ここは慌ててはいけません。 残り体力を考えてゆっくり慎重に動くべきです。焦って動けばそこから一気に終わってしまうでしょう。
田代 さあ烏丸、ここで最後の大逆転をみせてくれるのか? まずは一般的な体勢にうつる…いや、真由が動きました。 強引に烏丸を仰向けにさせて…そのまま一気にいったーーーー!
タカ 意地ですね。 ここまで追い詰められたのは久しぶりであった以上、少しやり返してやれという意志を感じられます。
田代 これは烏丸は辛い。 苦悶の表情を浮かべて必死で耐えています。 おや、何か呟いていますね、これ…は? バ…バ…アのはだ…か…? 『ババアの裸』といっているようです。
タカ うん? どういうことだ?
田代 ここでまた新たに資料が入ってきました。 タカさん、烏丸側は先程言ったチームヤリチン向井から『やばい時はババアの裸を想像しろ』というメンタルテクニックも教授されていたようです。
タカ なるほど、あえてテンションを下げることで、到達しないように努めているんですね。 ここまで考えていたとは正直敬意をもてます。
田代 はい、ですが、それでもこの状況は厳しい。 烏丸、ここまでか? ここまでなのか?
タカ ですがよく頑張ったと思います。 暖かく迎えるべきです。
田代 その通りです。 チーム烏丸、良くやってくれた! 俯かないで顔をあげて帰宅してもらいた…おっと、ここで烏丸、動きました。 上に乗っている真由の隙をついてバックを取り、これはもしや…!カウンターの後方攻めです!
タカ うおお! スゲエこの状況でそれに持っていくか!
田代 さすが烏丸! まだ勝負を諦めていませんでした! 真由を後方から攻める!
攻める! 攻め続けます! ペース配分など考えずに一心不乱に攻め続けています!
タカ 頑張れ!烏丸頑張ってくれ!
田代 イクか? イクか? イクか? お互いに辛い! 体中から体液を出し合いながら真由も辛そうだ! イクか? イクか? イクのか? ここまで来たのならイってやってくれーーーー!
タカ イケイケイケイケイケイケイケイケーー!
田代 イッターーーーー! うん? これはどっちだ? 両方とも同時だったようにも見えますが……これは…同時? 同時です!
タカ ヤッター!スゲエ!スゲエ!
田代 これは珍しい決着となりました。 互いに譲らず、まさかの両者ノックアウトです! 私、興奮が隠せません! 手の汗が凄いことになっています。 まるで潮を吹いたかのようです。
タカ 俺も全身汗だくですよ!
田代 いや~! まさに歴史に残る結果となりました。 まさかの両者同時にとは…。
タカ 凄く良い試合でしたね。 今年のベストファックでした。
田代 まだまだ興奮は醒めませんが、いまはベッドの上でお互いに荒い息を吐く両者に心からの拍手を送りたいと思います。 そして残念ながら時間が来てしまいました。 タカさん、今日は歴史的な一戦を共に過ごせましたね。 ありがとうございました。
タカ ええ、凄い試合でした。 身体が熱くなりましたよ。
田代 さてそれでは今回の試合、実況は私ピーピング田代と
タカ インシュガー・タカでした。
田代 それでは皆さん、また次の試合でお会いしましょう。 お付き合いくださってありがとうございました。
タカ いや~凄かった。本当に凄かった…あっ! ありがとうございました。