残酷な描写あり
R-15
10 「見えない敵」
今日から全学年、全クラスが本格的な授業初日となる(A組だけフライングですでに初日授業は済んでるけど)
モブスキルをオフにしたことで、ステータスで言うところの抵抗力の数値が高いクラスメイトにごく稀に話しかけられたりしてるけど、まぁ基本的には空気になれているので。そこはよかったかな、と。
サラは攻略対象であるウィルやエドガーと交流しつつ、すでに何人かのクラスメイトと仲良くなってるみたいで、女子同士で会話をしている場面を見かけるようになってきたな。
ウィルはおとなしめで真面目そうなグループの男子と少しずつ交流出来るようになっていて、エドガーは本人の俺様気質を気にしないオープンな男子グループと接するようになっている。
ルークはそのビジュアルと身分から主に女子に人気があって、大体きらびやかな女子グループにもみくちゃにされてるから実に面白い。
こんな風に初期メンバー達は、それぞれクラスメイトとグループを作るようになってきて、交友関係が広がってきているのが目に見えてわかる。
私は相変わらず一人ぽつんと後ろの方の席に座って、そんなクラスメイトを眺めてにやついたりしてた。
ゲーム上じゃこんな風にクラスの雰囲気とか描写が描かれることなんてなかったから、新鮮っていうの?
なんか親目線というか、私もこのクラスの一員のはずなのにそんなこと忘れるくらい若い子達の学校生活を眺めることで悦に浸っていた。
ーーガラッ。
ドアが開くと共に聞こえる低音ボイス。
「おはよう、みんな。席につけ、出欠取るぞ」
瞬時に全員が自分の席に着席して私語を慎む。
一人一人の名前を呼んで、それに返事をする。私は今モブスキルがオフになってるから、名前はEじゃなく本名になってるはず。
こっそりステータス画面を表示させて確認すると、うん……なぎこ・モブディランになってるわ。
やばいやばい、私の名前をあの先生のバリトンボイスが呼んでくれるの?
死にそう! いや、死ぬ!
「なぎこ・モブディラン」
ぎひいいい! クリティカルヒットです先生!
私は耳と脳みそがとろけそうになりながら、なんとか返事をしようとするけど声が出ない。
ダメよ、先生はふざけてる人間が好きじゃない! そして私は決してふざけてるわけじゃない!
嬉しすぎて、感動しすぎて、泣きそうで、こんなにも声が出なくなるなんて……っ!
私は声が出ない代わりに、なんとか力を振り絞って片手を挙手する。
震えながらなんとか目一杯に腕を伸ばしてみたけど、先生はそれだけでは許してくれないみたい。
「モブディラン、返事は」
「う……っ、ふ……っ! くぅ……っ」
「腹でも痛いのか」
周囲がざわつく。
ヤダヤダ、こんなバカみたいな理由で目立ちたくない!
なんで声が出ないの? さすがにこれはおかしくない?
嬉しすぎて死にそうだけど、これはさすがにおかしいって!
私は首を横に振ってふざけていないことをなんとか先生に伝えようとする。
訝しんだ先生が周囲を見渡した。凝視する眼差し、あれは「スキル無効化」を使ってる状態だ。
流し見するように一人一人凝視していくと、クラスメイトの半分を見た辺りで不意に喉の詰まりのようなものが取れて、蚊の鳴くような声で「はぃ……」と返事をする私。
「……一時限目は自習だ。それぞれ自分のスキルに関して特徴や長所、短所をレポートにして提出」
それだけ言うと先生は私に向かって手招きした。
「モブディラン、ちょっと来い」
また二人きりですか?
嬉しいけど恥ずかしくてあまり望んでないのですが?
だけどその顔は真剣そのものだったので、私は反論せずに先生の元へと歩いて行く。
担任教師に呼ばれる回数が多い私に対してクラスメイトからヤジが飛んできてもおかしくない状況なんだけど、そこはまぁさすが名門校に入学してきた生徒だけはある。
全員早速レポートに取り掛かっていて私のことなんかに興味がないご様子だ。
このレポート、出来なかった私だけ宿題に出すとかないですよね?
教室を出て、先生は「こっちだ」とだけ言ってずんずん廊下を歩いて進んでいく。
私はそれに黙って従い、会話も雑談も何もなくただひたすら無言で歩いて行った。そして到着したのはひとつの空き教室だった。教室といってもほぼ個室。
教師が個々に指導する生徒を呼び出しては、この教室で話をしたり相談に乗ったり指導したり。
要するに自由室みたいなもの。生徒だけで使用することは禁止されている。遊び場にされてしまうからね。
どのエピソードか忘れちゃったけど、ゲーム内でもヒロインと攻略対象だけでこの教室に入って、それが先生に見つかって怒られる……ってのがあった。
ガラリとドアを開けて中に入るように促される。向かい合った肘掛け椅子に、小さなテーブル。
談話室みたいにポットや食器が用意されていて、小さな台所も備え付けられている。
先生は向かって右側の椅子に腰掛けると、あごでしゃくるように向かいの席を指しているので、私はぺこりと軽く会釈して座った。
前屈みになった先生は自然に上目遣いになる。ひぇえかっこいいいいい!
「モブディラン、いつからか覚えているか」
「えっと、何が……ですか?」
一体何のお話が始まったのでしょう?
小さく息を吐いた先生は、ゆっくりと説明し出した。
「沈黙の状態異常魔法、サイレンスをかけられたことに気付いていたか?」
「エェッ!?」
思わず大きな声が出てしまう。
先生はしぃっと口元に人差し指をやって、静かに……といった仕草をする。何それかわいい。
「全然気付かなかったです、というか……。私、そんな魔法をかけられてたんですか」
「最初はお前の単なる挙動不審なのかと思ったがな」……あ、やっぱそう見えました?
「スキルでクラスを見渡したら解除されたところを見ると、クラスの誰かがお前にサイレンスをかけたことになるが……。誰かに恨みを買うような真似したのか」
「そんなこと……、してないと思います……けど。え、でも先生? スキル無効化が効いて解除されたのなら、誰が魔法をかけたかって知ってるんですよね?」
え、知っててその生徒を庇ってるとしたら、私はかなり悲しいよ?
「流し見したから特定は出来なかった。視界に入った瞬間だから、恐らく端の列じゃなく真ん中辺りの列の生徒だと思われるが。俺のスキル無効化は特定の人物だけをしっかり凝視して効果を発揮させるものじゃない。視界に紛れ込んでもその効果が現れる。だから複数人が視界に入った状態だと、その魔法を誰が使ったのかその特定は出来ないんだよ。さらに言うなら、俺がスキルを使ったことを確認して、タイミングを見計らって解除した可能性も否めない」
ゲーム上ではそこまで詳細な説明とか描写がなかったから知らなかったけど、そうなんですね。
ということは複数の知らない生徒、教壇の目の前に席があるルーク、その列の後ろ辺りにサラがいるけど。
校舎の運動場側の席に座ってるウィルは対象外。というかウィルにそんな魔法は使えない。
私は廊下側の一番後ろの席だから、その斜め前の席にいるエドガーも対象外……かな。
あるいはさっき先生が言ったように、タイミングを見てわざと解除したという説。
「誰かが私にサイレンスの魔法をかけて、何か得でもあるんでしょうか」
「わからない。だが何もないのに状態異常魔法をかけるのは気になる行為だ。特定出来れば即刻退学対象になるんだがな」
さすが名門校、厳しいですな。
だけどクラスメイトの誰かが私にそんな嫌がらせをしてくるのは、ちょっと……いや、かなり気持ちが悪い。
私はぶるっと震えた。寒気がする。
誰かに恨まれているのだろうか? 煙たがられているのだろうか?
そう思うと穏やかじゃない。
先生がじっと私のことを見つめてくるものだから、私はバレない程度に身悶える。器用か。
「何かあればすぐに相談すること。いいな?」
「はい、ありがとうございます」
私は必死に平静を取り繕った。
嫌がらせに怯える生徒としてではなく、愛する先生の視線で興奮してることがバレないように。
先生が立ち上がり、私もそれに倣って立ち上がると。ふと先生が今気が付いたかのようにポケットから何やら取り出した。「ん」とだけ言ってそれを私に手渡すので、何かわからず私も手を出し流れるように受け取る。
「それは警笛だ。とは言っても大きな音が出るものじゃない。その笛を吹くと俺のイヤーカフが振動して報せる仕組みになっている。いいか、身の危険が迫った時や異変に気付いた時に吹くんだぞ。つまらんことで報せたら罰則が待ってると思え」
「はい……」
それだけ言うと先生は長い黒髪をサラリと払って、そのイヤーカフが先生の右耳に付いていることを私に確認させた。女子かってツッコみたくなるような髪の払い方、そしてイヤーカフを付けた先生、ゴテゴテした装飾のないシンプルな銀色のイヤーカフが付いた先生のお耳、はぁはぁ……。
私は性的……じゃない、先生の色気に耐えながらついて行く。改めて身長高ぇ〜! 大きな背中〜! とか言ってる場合じゃない。
え?
警笛、もらったけどさ。
これあれでしょ? この丸い穴の部分に細いチェーン通してネックレスにして持ち歩くんでしょ?
知ってるよ、知ってますとも。見たことあるもん。
ヒロインのサラが! 先生からもらって! 付けてたやつを!
あるぇ〜? おっかしいなぁ? なんかこれ、私が先生ルート突入してません?
てゆうかヒロインのサラが最短でこの警笛もらうの、二学期入ってからじゃなかった?
今、入学二日目ですけど?
もしかしてこれ、私の知らないルートに突入してたりします?
モブスキルをオフにしたことで、ステータスで言うところの抵抗力の数値が高いクラスメイトにごく稀に話しかけられたりしてるけど、まぁ基本的には空気になれているので。そこはよかったかな、と。
サラは攻略対象であるウィルやエドガーと交流しつつ、すでに何人かのクラスメイトと仲良くなってるみたいで、女子同士で会話をしている場面を見かけるようになってきたな。
ウィルはおとなしめで真面目そうなグループの男子と少しずつ交流出来るようになっていて、エドガーは本人の俺様気質を気にしないオープンな男子グループと接するようになっている。
ルークはそのビジュアルと身分から主に女子に人気があって、大体きらびやかな女子グループにもみくちゃにされてるから実に面白い。
こんな風に初期メンバー達は、それぞれクラスメイトとグループを作るようになってきて、交友関係が広がってきているのが目に見えてわかる。
私は相変わらず一人ぽつんと後ろの方の席に座って、そんなクラスメイトを眺めてにやついたりしてた。
ゲーム上じゃこんな風にクラスの雰囲気とか描写が描かれることなんてなかったから、新鮮っていうの?
なんか親目線というか、私もこのクラスの一員のはずなのにそんなこと忘れるくらい若い子達の学校生活を眺めることで悦に浸っていた。
ーーガラッ。
ドアが開くと共に聞こえる低音ボイス。
「おはよう、みんな。席につけ、出欠取るぞ」
瞬時に全員が自分の席に着席して私語を慎む。
一人一人の名前を呼んで、それに返事をする。私は今モブスキルがオフになってるから、名前はEじゃなく本名になってるはず。
こっそりステータス画面を表示させて確認すると、うん……なぎこ・モブディランになってるわ。
やばいやばい、私の名前をあの先生のバリトンボイスが呼んでくれるの?
死にそう! いや、死ぬ!
「なぎこ・モブディラン」
ぎひいいい! クリティカルヒットです先生!
私は耳と脳みそがとろけそうになりながら、なんとか返事をしようとするけど声が出ない。
ダメよ、先生はふざけてる人間が好きじゃない! そして私は決してふざけてるわけじゃない!
嬉しすぎて、感動しすぎて、泣きそうで、こんなにも声が出なくなるなんて……っ!
私は声が出ない代わりに、なんとか力を振り絞って片手を挙手する。
震えながらなんとか目一杯に腕を伸ばしてみたけど、先生はそれだけでは許してくれないみたい。
「モブディラン、返事は」
「う……っ、ふ……っ! くぅ……っ」
「腹でも痛いのか」
周囲がざわつく。
ヤダヤダ、こんなバカみたいな理由で目立ちたくない!
なんで声が出ないの? さすがにこれはおかしくない?
嬉しすぎて死にそうだけど、これはさすがにおかしいって!
私は首を横に振ってふざけていないことをなんとか先生に伝えようとする。
訝しんだ先生が周囲を見渡した。凝視する眼差し、あれは「スキル無効化」を使ってる状態だ。
流し見するように一人一人凝視していくと、クラスメイトの半分を見た辺りで不意に喉の詰まりのようなものが取れて、蚊の鳴くような声で「はぃ……」と返事をする私。
「……一時限目は自習だ。それぞれ自分のスキルに関して特徴や長所、短所をレポートにして提出」
それだけ言うと先生は私に向かって手招きした。
「モブディラン、ちょっと来い」
また二人きりですか?
嬉しいけど恥ずかしくてあまり望んでないのですが?
だけどその顔は真剣そのものだったので、私は反論せずに先生の元へと歩いて行く。
担任教師に呼ばれる回数が多い私に対してクラスメイトからヤジが飛んできてもおかしくない状況なんだけど、そこはまぁさすが名門校に入学してきた生徒だけはある。
全員早速レポートに取り掛かっていて私のことなんかに興味がないご様子だ。
このレポート、出来なかった私だけ宿題に出すとかないですよね?
教室を出て、先生は「こっちだ」とだけ言ってずんずん廊下を歩いて進んでいく。
私はそれに黙って従い、会話も雑談も何もなくただひたすら無言で歩いて行った。そして到着したのはひとつの空き教室だった。教室といってもほぼ個室。
教師が個々に指導する生徒を呼び出しては、この教室で話をしたり相談に乗ったり指導したり。
要するに自由室みたいなもの。生徒だけで使用することは禁止されている。遊び場にされてしまうからね。
どのエピソードか忘れちゃったけど、ゲーム内でもヒロインと攻略対象だけでこの教室に入って、それが先生に見つかって怒られる……ってのがあった。
ガラリとドアを開けて中に入るように促される。向かい合った肘掛け椅子に、小さなテーブル。
談話室みたいにポットや食器が用意されていて、小さな台所も備え付けられている。
先生は向かって右側の椅子に腰掛けると、あごでしゃくるように向かいの席を指しているので、私はぺこりと軽く会釈して座った。
前屈みになった先生は自然に上目遣いになる。ひぇえかっこいいいいい!
「モブディラン、いつからか覚えているか」
「えっと、何が……ですか?」
一体何のお話が始まったのでしょう?
小さく息を吐いた先生は、ゆっくりと説明し出した。
「沈黙の状態異常魔法、サイレンスをかけられたことに気付いていたか?」
「エェッ!?」
思わず大きな声が出てしまう。
先生はしぃっと口元に人差し指をやって、静かに……といった仕草をする。何それかわいい。
「全然気付かなかったです、というか……。私、そんな魔法をかけられてたんですか」
「最初はお前の単なる挙動不審なのかと思ったがな」……あ、やっぱそう見えました?
「スキルでクラスを見渡したら解除されたところを見ると、クラスの誰かがお前にサイレンスをかけたことになるが……。誰かに恨みを買うような真似したのか」
「そんなこと……、してないと思います……けど。え、でも先生? スキル無効化が効いて解除されたのなら、誰が魔法をかけたかって知ってるんですよね?」
え、知っててその生徒を庇ってるとしたら、私はかなり悲しいよ?
「流し見したから特定は出来なかった。視界に入った瞬間だから、恐らく端の列じゃなく真ん中辺りの列の生徒だと思われるが。俺のスキル無効化は特定の人物だけをしっかり凝視して効果を発揮させるものじゃない。視界に紛れ込んでもその効果が現れる。だから複数人が視界に入った状態だと、その魔法を誰が使ったのかその特定は出来ないんだよ。さらに言うなら、俺がスキルを使ったことを確認して、タイミングを見計らって解除した可能性も否めない」
ゲーム上ではそこまで詳細な説明とか描写がなかったから知らなかったけど、そうなんですね。
ということは複数の知らない生徒、教壇の目の前に席があるルーク、その列の後ろ辺りにサラがいるけど。
校舎の運動場側の席に座ってるウィルは対象外。というかウィルにそんな魔法は使えない。
私は廊下側の一番後ろの席だから、その斜め前の席にいるエドガーも対象外……かな。
あるいはさっき先生が言ったように、タイミングを見てわざと解除したという説。
「誰かが私にサイレンスの魔法をかけて、何か得でもあるんでしょうか」
「わからない。だが何もないのに状態異常魔法をかけるのは気になる行為だ。特定出来れば即刻退学対象になるんだがな」
さすが名門校、厳しいですな。
だけどクラスメイトの誰かが私にそんな嫌がらせをしてくるのは、ちょっと……いや、かなり気持ちが悪い。
私はぶるっと震えた。寒気がする。
誰かに恨まれているのだろうか? 煙たがられているのだろうか?
そう思うと穏やかじゃない。
先生がじっと私のことを見つめてくるものだから、私はバレない程度に身悶える。器用か。
「何かあればすぐに相談すること。いいな?」
「はい、ありがとうございます」
私は必死に平静を取り繕った。
嫌がらせに怯える生徒としてではなく、愛する先生の視線で興奮してることがバレないように。
先生が立ち上がり、私もそれに倣って立ち上がると。ふと先生が今気が付いたかのようにポケットから何やら取り出した。「ん」とだけ言ってそれを私に手渡すので、何かわからず私も手を出し流れるように受け取る。
「それは警笛だ。とは言っても大きな音が出るものじゃない。その笛を吹くと俺のイヤーカフが振動して報せる仕組みになっている。いいか、身の危険が迫った時や異変に気付いた時に吹くんだぞ。つまらんことで報せたら罰則が待ってると思え」
「はい……」
それだけ言うと先生は長い黒髪をサラリと払って、そのイヤーカフが先生の右耳に付いていることを私に確認させた。女子かってツッコみたくなるような髪の払い方、そしてイヤーカフを付けた先生、ゴテゴテした装飾のないシンプルな銀色のイヤーカフが付いた先生のお耳、はぁはぁ……。
私は性的……じゃない、先生の色気に耐えながらついて行く。改めて身長高ぇ〜! 大きな背中〜! とか言ってる場合じゃない。
え?
警笛、もらったけどさ。
これあれでしょ? この丸い穴の部分に細いチェーン通してネックレスにして持ち歩くんでしょ?
知ってるよ、知ってますとも。見たことあるもん。
ヒロインのサラが! 先生からもらって! 付けてたやつを!
あるぇ〜? おっかしいなぁ? なんかこれ、私が先生ルート突入してません?
てゆうかヒロインのサラが最短でこの警笛もらうの、二学期入ってからじゃなかった?
今、入学二日目ですけど?
もしかしてこれ、私の知らないルートに突入してたりします?