ムドルの話……前編
ララファルは泪たちがどこに転移したのか分からず自国に戻ることにした……。
そして泪たちは厄災について話をしていた。だがムドルの話になり……。
そして泪たちは厄災について話をしていた。だがムドルの話になり……。
ここはタータム草原の木の上。ララファルは、考え込んでいた。
そう泪たちが、どこに転移したのか分からなかったからだ。
「どうしたら……。そうだなぁ……いつまでも木の上に居てもしょうがないし、いい加減に国に戻るかな」
そう言いながら遠くをみつめる。
「それにあの白銀の髪の男のことを長老に伝えないとね」
木の上から下に飛び降りた。
「もう少し遊んでいたかったけど」
そう言うとララファルは、目の前に手を翳し詠唱し始める。
《大地の精 現の地と別の地 異空の狭間 その扉を開き 我、思う場所へ転移されたし!!》
そう言いながらエルフの国【フォルレンシス】に存在する、キュウナ村の近くにあるサウザル草原を脳裏に浮かべた。
するとララファルの下に魔法陣が現れる。それと同時に魔法陣から眩い光が放たれ、ララファルは残像と共に消えた。
――場所は移り、タルキニアの町の市場街――
ここは市場街にある空き家。私はグレイとメーメルと共に、これからどう行動するか話し合っている。
「メーメル、厄災は他にも存在する。さっきのムドルの様子だと知っているみたいだったが、お前も?」
「うむ、知っておる。過去に何度かみておるからのう。妾とムドルは、何もできず逃げることしかできなかった……」
そう言いながらメーメルは、遠くをみつめるような目をしていた。
「ムドルは、悔やんでおったからのう。妾よりも、厄災を数多くみているからよけいじゃ」
それを聞き私は思う。
ムドルさんて……そうか、魔族だから……そういう事なんだね。
魔族だから若くみえるけど、かなり年上なんだなぁと……。それにメーメルも、見た目より年上だという事に気づいた。
「そうか……魔族だからな。だが、なんで悔やんでる? 逃げられただけでも良かったんじゃないのか」
「うむ、そうじゃな。しかしムドルは、その光景を何度もみておる。そのためか、何かできたのではないのかと……いつも悩んでおったのじゃ」
「なるほど……そういう事か。それにしても、ムドルは魔族にみえない」
それを聞きメーメルは、ニコリと笑いグレイに視線を向ける。
「確かにそうじゃな。ムドルは城を出てから、よけい人間のような振る舞いをするようになったのじゃ」
「それって、前からあんな感じだったの?」
「うむ、今よりは魔族らしかったがのう。まぁ話し方は変わっておらぬがな。妾のもとにくる前は、一人で旅をしていたみたいじゃ。人間のフリをして……」
それを聞いたグレイは首を傾げた。
「はぐれ魔族なのか?」
「うむ、恐らくのう」
「恐らくってことは、詳しく知らないって訳か」
グレイがそう言うとメーメルは、コクリと頷く。
「父上は、知っておると思うのじゃが」
「そうか……。アイツはアイツで色々あったんだろうな。魔族の姿も、どちらかと言えば人間に近い」
「ハーフらしいからのう。と言っても魔族の血が濃いみたいじゃ」
それを聞き私とグレイは驚いた。
「ちょっと待て! ハーフだと……人間とのか?」
そう問われてメーメルは頷く。
「どういう事? 魔族と人間のハーフって……」
「それはのう――」
そしてメーメルは、ムドルさんの知っていることを語り始める。
そう泪たちが、どこに転移したのか分からなかったからだ。
「どうしたら……。そうだなぁ……いつまでも木の上に居てもしょうがないし、いい加減に国に戻るかな」
そう言いながら遠くをみつめる。
「それにあの白銀の髪の男のことを長老に伝えないとね」
木の上から下に飛び降りた。
「もう少し遊んでいたかったけど」
そう言うとララファルは、目の前に手を翳し詠唱し始める。
《大地の精 現の地と別の地 異空の狭間 その扉を開き 我、思う場所へ転移されたし!!》
そう言いながらエルフの国【フォルレンシス】に存在する、キュウナ村の近くにあるサウザル草原を脳裏に浮かべた。
するとララファルの下に魔法陣が現れる。それと同時に魔法陣から眩い光が放たれ、ララファルは残像と共に消えた。
――場所は移り、タルキニアの町の市場街――
ここは市場街にある空き家。私はグレイとメーメルと共に、これからどう行動するか話し合っている。
「メーメル、厄災は他にも存在する。さっきのムドルの様子だと知っているみたいだったが、お前も?」
「うむ、知っておる。過去に何度かみておるからのう。妾とムドルは、何もできず逃げることしかできなかった……」
そう言いながらメーメルは、遠くをみつめるような目をしていた。
「ムドルは、悔やんでおったからのう。妾よりも、厄災を数多くみているからよけいじゃ」
それを聞き私は思う。
ムドルさんて……そうか、魔族だから……そういう事なんだね。
魔族だから若くみえるけど、かなり年上なんだなぁと……。それにメーメルも、見た目より年上だという事に気づいた。
「そうか……魔族だからな。だが、なんで悔やんでる? 逃げられただけでも良かったんじゃないのか」
「うむ、そうじゃな。しかしムドルは、その光景を何度もみておる。そのためか、何かできたのではないのかと……いつも悩んでおったのじゃ」
「なるほど……そういう事か。それにしても、ムドルは魔族にみえない」
それを聞きメーメルは、ニコリと笑いグレイに視線を向ける。
「確かにそうじゃな。ムドルは城を出てから、よけい人間のような振る舞いをするようになったのじゃ」
「それって、前からあんな感じだったの?」
「うむ、今よりは魔族らしかったがのう。まぁ話し方は変わっておらぬがな。妾のもとにくる前は、一人で旅をしていたみたいじゃ。人間のフリをして……」
それを聞いたグレイは首を傾げた。
「はぐれ魔族なのか?」
「うむ、恐らくのう」
「恐らくってことは、詳しく知らないって訳か」
グレイがそう言うとメーメルは、コクリと頷く。
「父上は、知っておると思うのじゃが」
「そうか……。アイツはアイツで色々あったんだろうな。魔族の姿も、どちらかと言えば人間に近い」
「ハーフらしいからのう。と言っても魔族の血が濃いみたいじゃ」
それを聞き私とグレイは驚いた。
「ちょっと待て! ハーフだと……人間とのか?」
そう問われてメーメルは頷く。
「どういう事? 魔族と人間のハーフって……」
「それはのう――」
そしてメーメルは、ムドルさんの知っていることを語り始める。
読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)
『コッチにも蝉がいるんだね(ウルサイ( ˘•ω•˘ ))……』by泪
『セミ? まさか聞こえている鳴き声か?』byグレイフェズ
『うん、なんて名前なの?』by泪
『ジィージィー虫だ!』byグレイフェズ
『なんかセンスない』by泪
『確かにな。まぁ、俺はそれほど気にしていない』byグレイフェズ
『そっか……でも、本当にうるさいね。それに木からはみだすほど大きいし( ̄▽ ̄;)……』by泪
『そうだな(--;)……』byグレイフェズ
と、いう事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)
『コッチにも蝉がいるんだね(ウルサイ( ˘•ω•˘ ))……』by泪
『セミ? まさか聞こえている鳴き声か?』byグレイフェズ
『うん、なんて名前なの?』by泪
『ジィージィー虫だ!』byグレイフェズ
『なんかセンスない』by泪
『確かにな。まぁ、俺はそれほど気にしていない』byグレイフェズ
『そっか……でも、本当にうるさいね。それに木からはみだすほど大きいし( ̄▽ ̄;)……』by泪
『そうだな(--;)……』byグレイフェズ
と、いう事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)