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脱走と的外れと恐怖心と
清美はサクリスと部屋を抜け出して……。

その頃グレイフェズとメーメルは酒場街の倉庫を調べ歩くが……。

そして泪はどこかの倉庫に連れてこられ……。
 ここはバールドア城の清美の部屋。
 
 清美はサクリスと一緒に、この城を抜け出すことにした。
 
 脱走する計画の内容を清美はサクリスから聞く。その後、その計画を実行に移した。
 
 サクリスは部屋の外に誰も居ないか確認する。そして誰も居ないことを視認すると、手招きをして清美を呼んだ。
 
 それをみて清美は、サクリスの傍まできた。
 
 二人は小声で話をする。
 
「ねぇ、本当に大丈夫?」
 
「大丈夫かは、分からない。でも、ここから抜け出したいんだろう?」
 
「うん、そうだね。不安だけど……やるしかない」
 
 そう言い清美は気持ちを切り替えた。
 
「じゃ、行くよ!」
 
 それを聞き清美は、コクリと頷く。
 
 その後、二人は部屋を出ると人が少ない通路から地下へと向かった。
 
 
 
 ――場所は変わり、タルキニアの町の酒場街――
 
 
 現在グレイフェズとメーメルは、この酒場街の倉庫が密集している場所にいる。
 
 ブローチの反応をみながらグレイフェズは、倉庫を一棟ずつ確認して歩く。そのあとをメーメルが追っていた。
 
「反応がない。ここじゃないのか?」
 
「グレイ、的が外れたようじゃな。うむ、他に倉庫や空き家はないのか?」
 
 そう聞かれグレイフェズは思考を巡らせる。
 
(他……か。ん? まさか!?)
 
 ハッとグレイフェズは、バルの言っていたことを思い出した。
 
「そういえば、依頼人の娘が攫われた場所って……市場街だったよな」
 
「そう言っておったな。それが、どうしたのじゃ?」
 
「いや、見誤ったと思ってな。いくら軽い子供を運ぶにしても市場から、この酒場街までは距離と人の目がある」
 
 そう言うとグレイフェズは、市場街がある方を向く。
 
「確かに、それだとリスクが伴うのう」
 
「ああ……それにあの辺には、空き家や使ってない倉庫がまばらにある」
 
「そうなると、探すのが困難じゃな」
 
 メーメルは心配な表情で市場がある方をみる。
 
「クソッ!! やらかした。だが、恐らく人が多い場所じゃないはずだ」
 
「妾もそう思う。それに、ここで話をしている場合でもない」
 
 そう言われグレイフェズは頷いた。
 
 そしてその後、二人は市場街に向かい駆け出す。
 
(しくじった。まだ間に合うと思うが……ルイ、無事でいてくれ……)
 
 そう思いグレイフェズは願った。
 
 
 
 ――場所は移り、市場街にある空き倉庫――
 
 
 私は倉庫のような場所に連れてこられる。その後、逃げないように縄で両手と両足を固く縛られた。そのため身動きできず。口も布で塞がれていて喋れないし苦しい。
 
 
 息できるけど……苦しい。大丈夫だよね、グレイ。早く、助けに来て……。
 
 
 不安が段々に増す。グレイのことを信用していても……不安だ。
 
 そう思っていると攫った男たちがこっちをみて、ニヤニヤしている。……怖い。
 
 そう色々と考えていたら、涙が溢れ出てきた。
読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)

『ねぇ、グレイ。ねぇたら、ねぇ……』泪
『[▓▓]ε`,)ス-ピ-……Zzz……』グレイフェズ
『ユサユサ(つ;△;)つ起きてよぉ……』泪
『( - _ - )...zzzZ……』グレイフェズ
『うわぁ〜暇だよぉ〜(>©<)//……』泪
『もう朝か……(゜ー゜;三 ;゜ー゜) キョロキョロ……いつまで起きてんだ! コラ( "ºДº")ノ `-' ) ペシッ……早く寝ろ!!……俺は寝る( 。- -。)zzZ……』グレイフェズ
『……꜀( ꜆×ࡇ×)꜆Zzz……』泪

と、いう事で次話もよろしくお願いします(*^▽^*)
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