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冒険者登録……1
泪はグレイフェズと冒険者ギルドの前に立っていた。その後、建物内に入った泪とグレイフェズは……。
「わあぁー」
 
 私は感激していた。そう目の前に冒険者ギルドの建物があるからだ。
 
 思ってたよりも綺麗な建物である。もっと古びたアンティークな感じだと思っていた。
 
「おい、普通……そこまで喜ぶか?」
 
「だって、元居た世界ではお話だけの存在だったんだもん」
 
「んー、ってことは……ギルド自体、存在していないってことなのか?」
 
 そう聞かれ私は、ウンっと頷く。
 
「それよりさ! 早く中に入ろうよ」
 
 グレイの腕を掴み私は、グイッと思いっきり引っ張る。
 
「ちょ、待て! そんなに、引っ張るな!!」
 
 私はその言葉を無視しグレイの手をグイグイ引く。時折、グレイの顔をチラチラみた。なぜか顔が赤くなっている。
 
 ちょっと気になったけど、それよりもギルドの中に早く入りたいと思う気持ちが勝っていた。
 
 そして私とグレイは、建物の中へと向かう。
 
 
 
 ――場所は移り、ギルドの建物内――
 
 
 私はグレイの手を引きギルドの建物内に入った。
 
「ねぇ、ねぇ、グレイ。ギルドだよ。凄い……」
 
 感激のあまり建物内をキョロキョロする。
 
 建物内には数名の男女がちらほらいた。奥にはギルドの受付のカウンターらしき物が設置されている。そこには、体格のいい年配の厳つい顔をした男性が立っていた。
 
「嬉しいのは分かった。だが、あまり……」
 
 そうグレイが言いかける。
 
「お、珍しい。グレイじゃねぇか」
 
 その声のする方に視線を向けた。すると、カウンターに立つ厳つい顔の男性がそう言い笑みを浮かべている。
 
「ドルバドスさん、お久しぶりです」
 
 そう言いグレイはカウンターの方に向かい歩き出した。そのあとを私は追う。
 
「ん? 女連れか。お前の女か?」
 
「そ、それは……」
 
 なぜかグレイは苦笑しながら私に視線を送る。
 
「あーえっと……私とグレイとは、師匠と弟子の関係です。それ以外、何もありません」
 
 私はそう言い切った。するとグレイの表情がどんよりと暗くなり、ガクッと肩を落とす。
 
 それをみたドルバドスさんが「ガハハ」と大きな口を開き笑う。
 
「まあいい。それで今日はどんな用だ?」
 
「ああ……。それが、しばらく城の仕事がなくなった。そんで、ルイコイツの修行を兼ねて冒険者登録しようと思ってな」
 
「なるほど……そうなると……。そこの嬢ちゃんは騎士か騎士見習いか?」
 
 ドルバドスさんは私をジーっとみる。
 
「あ、ああ。騎士見習いだ。それとあとで個人的に話したいことが」
 
「うむ、なんかわけありみてぇだな。……分かった。で、お前はどうする?」
 
「勿論、冒険者登録を更新する」
 
 それを聞いたドルバドスさんは手続きの準備を始めた。
 
 私はそれをワクワクしながらみる。するとグレイは、私をみて笑いを堪えていた。
読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)

『わーい! ギルドだ、ギルドだぁ〜。冒険者登録だ〜』by泪
『ホントお前、子供みたいだな……ꉂ(-᷄ ૢ -᷅)……』byグレイフェズ
『子供、って……もう十六だもん』by泪
『十六……ねえ。どうみても下にしか思えねえ。(*`艸´)……』byグレイフェズ
『(。・ˇ_ˇ・。)ムゥ……。もうグレイなんか知らない! 私、一人で旅するからね』by泪
『Σ( ̄□ ̄;)!!……待て、悪い言い過ぎた。(>人<;)……』byグレイフェズ
『(´-ω-`)プイ……知らないもん』by泪

と、いう事で次話もよろしくお願いします(*^▽^*)
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