残酷な描写あり
第39話 吐き気を催す時間
何百度、ものを描こうとしては、
また描けないで終わる、その時間を与えられ、
描けば描くだけ、悪意にみちみちる、その行為。
「一行式」
タフリ、闇の化身にして、すべてを滅ぼすもの、世界を滅さんとする。
タンベ、光の権化にして、すべてを照らすもの、世界を欲する。
グゲルゲ、両者の間を周りしもの、やがてすべてとなっていく。
「二行式」
離れないものを離そうとしていたスジョウはものごとをしるべとして学び、やがて決して離れられない運命を切り離す術を得た、ただ一言で「さようなら」それだけで。
感覚を得た絵画、スッキィはすべてを自らの中に取り込もうと色をばら撒いたが、そのばら撒いた色が、あらゆる命の動脈となって掛けて走ったので取り込めなかった。
物事の全部がくるくると回りだし感情よりも賢くなってしまっていたので暗黒となり、やがて射だしたすべて光が巧妙に黒く濁った眼をとらえて離さないばかりだ。
「三行式」
超人を殺したトクヘは最強の力を得たにふさわしいと、自らを誇ってみせたが、彼をねたむものの罠にはまり、毒を飲まされ、最強の力を奪われてしまった、このことを訊きつけたジャニアはトクヘに一撃をお見舞いして、簡単に殺してしまったとさ。
暗黒を嫌う習性を持つババルケベルヘを暗黒の中で飼いならす実験を繰り返した結果、無限の時を描くことが可能となったゆえに、その無限の時の中に手を浸すと、手が無限大に膨れ上がり、やがてあますことなく全てを掴み取ることが可能となった。
チャチキという形を持ったスコルクライにアンモンチセウを反応させると、急速に音をたてながらチャチキ形態からモッスクレイイ形態に変化してしまう、それだけ危険なアンモンチセウを大量に服薬した男は、その話を訊いて、自殺してしまった。
「そろそろかしら」
「なにがだ?」
「そろそろ悪竜は生まれた頃合いかしら?」
「いいや全然だね」
「じゃあ、お題は悪竜でいいわね」
「・・・・・・」
「四行式」
悪竜クルツバイトは全ての生き物を食べてしまうチカラを持っていたが、まずは自分を食べることから始めた故に、自分がすべてであるという法則をこの世に紡ぎあげてしまった、かくて神にも等しい力を得たクルツバイトを倒す為に竜騎士カイレイアは、自らが鍛え上げた三本の槍でクルツバイトに自らを食べる事を辞めさせ屠った。
悪竜センゼンサンタガリアは大地を踏み固め、より大きな環境で生きるために自らのフィールドを自然とともに築き上げた自然の竜であったが、その環境の生きやすいかは人間にとっては未知数の事であったがゆえにやがてかの竜を葬るために、竜騎士団が現れ、センゼンサンタガリアの群れを駆逐し、完全に絶滅に追いやってしまった。
悪竜スルミニエイテイトは炎をまき散らし、城を自らの尾っぽで完全に包囲してしまっていた、城下は既に火の手に包まれて、城に残るは姫君のみというところに、空から飛竜を駆る竜騎士センユリアがあらわれ、これを撃滅し、首と尾を完膚なきまでキリ裁いて道を作った、のちに、この悪竜の身体から、城下街の名称がついたという。
「できるじゃない、でも悪竜は生まれたのかしら?」
「・・・・・・」
「悪竜式、というものがあるらしいわね
ふつうに文章を組んでいくだけでは、
悪竜をうまく扱いこなすことが出来ないと」
「それを知っていて何故、私に頼るのか?」
「そうね、ちょっとした拷問みたいなものよ、
文士は数が少ないから教育方法も分からなくてね、
あなたをサンプルにして育ててみようと思うのよ」
「・・・・・・」
「五行式、いってみる?」
テクニカトレイプルは軍隊を前にして魔術をとなえる、
「ものをいうまえに死ね」突撃!突撃―!突撃!突撃!
反芻した言葉の全てが前に出ず、一人また一人と倒れる兵隊、
呑みこまれてしまった言葉に、魔術師の力を前に誰もチカラを出せず、
そんな惨状を前にしてクフっと笑う魔術師には、脅威の心があった。
安全かとおもいきや地獄、たちまちに訪れる世界の混沌を知った僕ら、
そんな形を遂げた世情今世、とりあえず死に支度をするために彷徨うが、
まともに歩いた試しなしにしてどこ突く風かもわからないままにある。
名前、カクリキアイカにして友達は沢山と来たから、地獄に行く前に、
極楽浄土な気分をひとつ演じてやれば、やがてみながどっと笑う
カジリクルモステイミア、魔法のことばをとなえる魔術師は、
そのチカラを示さんとし、誰彼かまわず魔法をかけてまわり大迷惑、
山から下りて原っぱへ、彼が唱えたすべてのものは大きくなり大迷惑、
やがて農民に襲い掛かり、農民が農具と合体してよく働くようになったもの、
これを投げて恐ろしや。
「苦痛でしょうね、これだけ文章を意味も無いまま描いていたら」
「・・・・・・」
「まだまだあるけれどどうする?
悪竜式をやってくれるなら縛りを解いてあげてもよいけれど」
「悪竜式は」
「悪竜式は?
「悪竜の子種とともにある」
また描けないで終わる、その時間を与えられ、
描けば描くだけ、悪意にみちみちる、その行為。
「一行式」
タフリ、闇の化身にして、すべてを滅ぼすもの、世界を滅さんとする。
タンベ、光の権化にして、すべてを照らすもの、世界を欲する。
グゲルゲ、両者の間を周りしもの、やがてすべてとなっていく。
「二行式」
離れないものを離そうとしていたスジョウはものごとをしるべとして学び、やがて決して離れられない運命を切り離す術を得た、ただ一言で「さようなら」それだけで。
感覚を得た絵画、スッキィはすべてを自らの中に取り込もうと色をばら撒いたが、そのばら撒いた色が、あらゆる命の動脈となって掛けて走ったので取り込めなかった。
物事の全部がくるくると回りだし感情よりも賢くなってしまっていたので暗黒となり、やがて射だしたすべて光が巧妙に黒く濁った眼をとらえて離さないばかりだ。
「三行式」
超人を殺したトクヘは最強の力を得たにふさわしいと、自らを誇ってみせたが、彼をねたむものの罠にはまり、毒を飲まされ、最強の力を奪われてしまった、このことを訊きつけたジャニアはトクヘに一撃をお見舞いして、簡単に殺してしまったとさ。
暗黒を嫌う習性を持つババルケベルヘを暗黒の中で飼いならす実験を繰り返した結果、無限の時を描くことが可能となったゆえに、その無限の時の中に手を浸すと、手が無限大に膨れ上がり、やがてあますことなく全てを掴み取ることが可能となった。
チャチキという形を持ったスコルクライにアンモンチセウを反応させると、急速に音をたてながらチャチキ形態からモッスクレイイ形態に変化してしまう、それだけ危険なアンモンチセウを大量に服薬した男は、その話を訊いて、自殺してしまった。
「そろそろかしら」
「なにがだ?」
「そろそろ悪竜は生まれた頃合いかしら?」
「いいや全然だね」
「じゃあ、お題は悪竜でいいわね」
「・・・・・・」
「四行式」
悪竜クルツバイトは全ての生き物を食べてしまうチカラを持っていたが、まずは自分を食べることから始めた故に、自分がすべてであるという法則をこの世に紡ぎあげてしまった、かくて神にも等しい力を得たクルツバイトを倒す為に竜騎士カイレイアは、自らが鍛え上げた三本の槍でクルツバイトに自らを食べる事を辞めさせ屠った。
悪竜センゼンサンタガリアは大地を踏み固め、より大きな環境で生きるために自らのフィールドを自然とともに築き上げた自然の竜であったが、その環境の生きやすいかは人間にとっては未知数の事であったがゆえにやがてかの竜を葬るために、竜騎士団が現れ、センゼンサンタガリアの群れを駆逐し、完全に絶滅に追いやってしまった。
悪竜スルミニエイテイトは炎をまき散らし、城を自らの尾っぽで完全に包囲してしまっていた、城下は既に火の手に包まれて、城に残るは姫君のみというところに、空から飛竜を駆る竜騎士センユリアがあらわれ、これを撃滅し、首と尾を完膚なきまでキリ裁いて道を作った、のちに、この悪竜の身体から、城下街の名称がついたという。
「できるじゃない、でも悪竜は生まれたのかしら?」
「・・・・・・」
「悪竜式、というものがあるらしいわね
ふつうに文章を組んでいくだけでは、
悪竜をうまく扱いこなすことが出来ないと」
「それを知っていて何故、私に頼るのか?」
「そうね、ちょっとした拷問みたいなものよ、
文士は数が少ないから教育方法も分からなくてね、
あなたをサンプルにして育ててみようと思うのよ」
「・・・・・・」
「五行式、いってみる?」
テクニカトレイプルは軍隊を前にして魔術をとなえる、
「ものをいうまえに死ね」突撃!突撃―!突撃!突撃!
反芻した言葉の全てが前に出ず、一人また一人と倒れる兵隊、
呑みこまれてしまった言葉に、魔術師の力を前に誰もチカラを出せず、
そんな惨状を前にしてクフっと笑う魔術師には、脅威の心があった。
安全かとおもいきや地獄、たちまちに訪れる世界の混沌を知った僕ら、
そんな形を遂げた世情今世、とりあえず死に支度をするために彷徨うが、
まともに歩いた試しなしにしてどこ突く風かもわからないままにある。
名前、カクリキアイカにして友達は沢山と来たから、地獄に行く前に、
極楽浄土な気分をひとつ演じてやれば、やがてみながどっと笑う
カジリクルモステイミア、魔法のことばをとなえる魔術師は、
そのチカラを示さんとし、誰彼かまわず魔法をかけてまわり大迷惑、
山から下りて原っぱへ、彼が唱えたすべてのものは大きくなり大迷惑、
やがて農民に襲い掛かり、農民が農具と合体してよく働くようになったもの、
これを投げて恐ろしや。
「苦痛でしょうね、これだけ文章を意味も無いまま描いていたら」
「・・・・・・」
「まだまだあるけれどどうする?
悪竜式をやってくれるなら縛りを解いてあげてもよいけれど」
「悪竜式は」
「悪竜式は?
「悪竜の子種とともにある」