残酷な描写あり
プロローグ……1
エルは仲間たちを助けるべくダグル迷宮の地下第七階層に居たが……。
そしてそこから半年前に遡り……。
そしてそこから半年前に遡り……。
「クソッ、ここにも魔獣が……なんで、こんなに沢山いるんだ!」
ここはダグル迷宮の地下第七階層。石橋の上では、紫色の髪の男性が魔獣の群れと戦っていた。
――この男性は、この物語の主人公エル・ラルギエである――
「うわぁぁー!!」
そう叫びながら魔獣の群れへと突っ込んでいく。それと同時に、大剣をギュッと握りしめ魔力を注いだ。すると、漆黒のオーラが大剣を覆い包み込む。
「闇に燃えし漆黒の炎、裁きの刃にて敵を殲滅せよ」
そう詠唱しながら、大剣を右斜めに振り上げる。
《ギルティック・メティオ・バスター!!》
大剣を左斜めに振り下ろす。それと同時に、大剣を覆う漆黒のオーラを放つ。その漆黒のオーラは、轟々と燃え盛る闇の炎になり魔獣の群れを次々と襲った。
「うおぉぉぉー!!」
大剣を振るい魔獣を薙ぎ倒しながら突進する。魔獣たちは闇の業火に焼かれ暴れ、大剣の刃にバタバタと倒れていく。
そしてエルは全ての魔獣を倒した。
「……た、倒せた。だけど、なんであんな数の魔獣が?」
ハァハァハァと肩で息をする。
「だが、まだだ。まだ、みんなの姿が……みえない」
来た道を振り返った。
「もう後戻りはできない。いやそもそも、そんな選択肢は皆無だ」
再びこの先にある地下第八階層へ続く出入口を見据える。
「うん……行こう、みんなの所に……」
キッと気持ちを引き締めると駆け出した。
――時は過去へと……約半年前に遡る――
ここはブブガス村。エルの生まれ育った村である。
「母さん。じゃあ、行ってくる」
エルは母親のマルセに視線を向けると、左手を上げ軽く振った。
「気をつけて行っておいで。今日は、お前の誕生日だからね」
それを聞きエルは、ウンと頷き扉を開け外に出る。
――そう今日は、エルの十八歳の誕生日だ――
「今日、買う物は……と」
村の出入口に向かい歩きながらエルは、紙に書かれている内容を確認した。
(……ククルド鳥の玉子と肉か。ってことは、今日の晩御飯、肉玉とじだな。俺の大好物だ。あっ、そうか。そういえば、さっき母さんが俺の誕生日だって言ってたな)
そう考えると肉玉とじを脳裏に思い浮かべる。
色々なことを考えながら村の出入口まできた。
すると見慣れない者たちとすれ違う。エルは振り返りその者たちに視線を向ける。
「珍しい、冒険者か?」
この村に冒険者がくるなんて珍しいと思った。だが、たまたま村に立ち寄ったのだろうとも思う。
そしてエルは村の外に出て、サリドデの町へと向かい歩きだす。
その時その冒険者の一人は、エルが村の外に出て行くまでみていた。
ここはダグル迷宮の地下第七階層。石橋の上では、紫色の髪の男性が魔獣の群れと戦っていた。
――この男性は、この物語の主人公エル・ラルギエである――
「うわぁぁー!!」
そう叫びながら魔獣の群れへと突っ込んでいく。それと同時に、大剣をギュッと握りしめ魔力を注いだ。すると、漆黒のオーラが大剣を覆い包み込む。
「闇に燃えし漆黒の炎、裁きの刃にて敵を殲滅せよ」
そう詠唱しながら、大剣を右斜めに振り上げる。
《ギルティック・メティオ・バスター!!》
大剣を左斜めに振り下ろす。それと同時に、大剣を覆う漆黒のオーラを放つ。その漆黒のオーラは、轟々と燃え盛る闇の炎になり魔獣の群れを次々と襲った。
「うおぉぉぉー!!」
大剣を振るい魔獣を薙ぎ倒しながら突進する。魔獣たちは闇の業火に焼かれ暴れ、大剣の刃にバタバタと倒れていく。
そしてエルは全ての魔獣を倒した。
「……た、倒せた。だけど、なんであんな数の魔獣が?」
ハァハァハァと肩で息をする。
「だが、まだだ。まだ、みんなの姿が……みえない」
来た道を振り返った。
「もう後戻りはできない。いやそもそも、そんな選択肢は皆無だ」
再びこの先にある地下第八階層へ続く出入口を見据える。
「うん……行こう、みんなの所に……」
キッと気持ちを引き締めると駆け出した。
――時は過去へと……約半年前に遡る――
ここはブブガス村。エルの生まれ育った村である。
「母さん。じゃあ、行ってくる」
エルは母親のマルセに視線を向けると、左手を上げ軽く振った。
「気をつけて行っておいで。今日は、お前の誕生日だからね」
それを聞きエルは、ウンと頷き扉を開け外に出る。
――そう今日は、エルの十八歳の誕生日だ――
「今日、買う物は……と」
村の出入口に向かい歩きながらエルは、紙に書かれている内容を確認した。
(……ククルド鳥の玉子と肉か。ってことは、今日の晩御飯、肉玉とじだな。俺の大好物だ。あっ、そうか。そういえば、さっき母さんが俺の誕生日だって言ってたな)
そう考えると肉玉とじを脳裏に思い浮かべる。
色々なことを考えながら村の出入口まできた。
すると見慣れない者たちとすれ違う。エルは振り返りその者たちに視線を向ける。
「珍しい、冒険者か?」
この村に冒険者がくるなんて珍しいと思った。だが、たまたま村に立ち寄ったのだろうとも思う。
そしてエルは村の外に出て、サリドデの町へと向かい歩きだす。
その時その冒険者の一人は、エルが村の外に出て行くまでみていた。
読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)
この作品は、いつものキャラの会話はございませんm(_ _)m
と、いう事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いしますにこ(*^▽^*)
この作品は、いつものキャラの会話はございませんm(_ _)m
と、いう事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いしますにこ(*^▽^*)