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作者: 犬物語
【小学生でもわかる】平方根ってルートってなんだ?【数学】
なんかにょろーんとしてる記号をわかりやすく解説
 数学、すきですか? わたしはすきじゃありません

 算数っていろいろな計算をするよね。んで数学ってカリキュラムになったらいろいろな記号が登場するようになるよね

 小学校卒業まではただ計算して『答え』を出せばよかったのに、中学生になって数学をやってみるとなーんか曖昧な答えだったり複雑な方程式を解かなアカンくなったり、ここでつまづいちゃったって方も多いと思います

 数学っちゅー科目にやっとこさ慣れてきた中学3年生。多くの子はここで『ルート』なる単元を学ぶようです。日本語で書くと『平方根』と呼び、記号では『√』と書きます

 中学数学の最終盤に登場するコレ、さぞや難しいんだろうなぁと思いきや、実はルートくんは小学生でもわかりやすい記号だったりするので、小学生のみなさんは夏休み中にこれを読んで「おれ、ルートわかるんだぜ!」とみんなに自慢しちゃいましょう!

 中学生の方はそのうち登場するから予習のつもりで、もう習ったとか高校生とかの方はかるーく確認するとか概要を再チェックする意味で読んでってくださいここでは"小学生でも理解できる"ってレベルを想定して書き書きしてまーす





:平方根ってなんぞや?:

 日本語だと平方根とかいう日常じゃ見ない言葉になるよね。これってどんな意味があるんだべ? ってことを考えるとメタクソ納得できます

・平方根
  → 平方 + 根
・平方
  → 同じ数を2回掛け合わせること

 面積の単位で『平方センチメートル』とか言うでしょ? 平方ってのはある数――わかりやすく"5"にしましょう。5を同じ数である"5"でさらにかけ合わせることを指すので、5の平方は"25"になります

 平方根ってのは平方の根っこ、つまり『平方を計算するときの部品』の意味になるので、25を計算する部品は"5"になるね

 ちょっと理解しにくい? じゃあ具体的にかんたんな計算をしてみましょう! ってことで以下の例題を見てください

・例題) 16の平方根はなんですか?

 16は"4"を平方した数、つまり同じ数を2回かけた数だよね。なので、16の平方根は計算する時の部品である"4"が答えになります

・回答) 16の平方根は"4"

 ちょっと数学っぽい書き方をしてみましょう――ちなみに、ルートを実際に書く場合は、数を右側ではなく√の中に書きます。パソコンだとそういう入力できないのでゴメンね

・√16 = 4

 これで解決だねぇ、っと思いきや! 実はコレだけだと完全な答えじゃないんだ……キミは『マイナスの数』を知ってるかな?



:マイナスの数:

 ぼくたちが普段使ってる数は『プラス』だってことは知ってるよね? たとえば[ 1 + 1 ]の計算をより細かく書いてみよう

・(+1)+ (+1)= (+2)

 それぞれに"プラス"が隠れてるんだ。じゃあ、プラスの数がどんどん減っていったらどうなるだろう?

 たとえば[ 2 - 1 = 1 ]だよね? じゃあ[ 1 - 1 = 0 ]になるよね? じゃあ[ 0 - 1 = ? ]はどうなるか知ってる? ――この答えが『マイナス"1"』なんだ

 数学っぽいことばで『の数』って呼びます。この負の数っておもしろい特徴があってね、なんと実は……自分を2回かけると"プラス"になるんだ! ちょっと計算してみよう。ふつうの計算といっしょで、マイナスの数は(-1)とか(-4)みたいな感じで表現するんだ

・(-2)× (-2) = 4

 いまは「そういうものなんだ」ってイメージしてね。さて、ここでなにか気づいたことはない? もしここで「あっ!」ってなったキミはもう中学3年生とおなじくらいかしこいかもしれない!

 さっき、ルートをお勉強するとき『平方』を同じ数を2回・・・・・・掛け合わせる・・・・・・ことって覚えたね。これを数学っぽい言葉で『自乗じじょう』とも呼ぶんだけど、マイナスの数は2回掛け算するとプラスになるから――コレが平方根の、より正しい回答になります

・例題) 16の平方根はなんですか?
・回答) 16の平方根は"4"と"-4"
・√16 = 4,-4

 ルートとは『自乗の根っこ・・・』です。√16とあった場合「2回掛け算して16になる数は?」って聞かれてると考えてください。フツーに計算したら"4"になり、マイナスの数も2回掛け算したらプラスになるから"-4"も16の平方根になるんです



:さらに深く:

 平方根について勉強してきたけど、しょーじきこれ何に使うん? って感じになりますよね? ってことで、ルートくんが大活躍する現場へ突撃してみましょう

 たとえば"49"の平方根は"7"になる。同じく"100"の平方根は"10"になる。じゃあ"2"の平方根はどうなるでしょう?

・√2 = ?

 えーっと、自乗すると"3"になる数わかります? ――もしかしたら、数学の教科書のなかに書いてあるかもしれないけど数としてあらわすと以下のような感じになります

・√2 = 1.41421356...

 逆に書くとこんな感じ

・1.41421356... × 1.41421356...
  = 2

 語呂合わせで「一夜一夜に人見ごろ」とおぼえた中学生や高校生もいるでしょう。小学生のみんなは近い将来知ることになるかもなので、その時まで楽しみにしておきましょう

 でもさぁ、さすがに『2の平方根は?』って問題ごとに1.41421356...って書き続けるのめんどくさいじゃん? しかもこの数無限に続くのでガチのマジの綿密な答えとして"2"になるワケじゃないんだよねぇ

 好奇心旺盛なキミはぜひ『1.41421356237 × 1.41421356237』を計算機でやってみよう!

 ややこしい計算を省略したいから、むかしの偉い人は「せや! 自乗すると"その数"になるっていう記号を作ればええんや!!」って発想に至ったのでしょう。結果ルートという概念が生まれました。つまりこういうことになります

・例題) 2の平方根は?
・回答) 2の平方根は"√2,√-2"である

 もちろん、上記のようなややこしいコトにならなければいーんですよ以下のような感じであれば

・√9 = √3×√3 = 3

 でも√2とかいうメンドクサイ数がある故にね? キミたちはルートという概念をお勉強しなきゃいけなくなるの。え? それが自分の将来にどう役立つかって? ――実は気づかぬうちにいろいろ・・・・役立ってますよ

 ちなみに、ルートは自乗する数であり、自乗するとマイナスになることは無いので『マイナスの数の平方根はない』と覚えときましょう

 ちなみに、いちばん最後にいちばん大事なこと書くけど、いままでさんざん登場してきた"√"の日本語式呼び方は『根号こんごう』です



:蛇足というか小話というか:

 ルートという概念、実は古代ギリシャ時代とかバビロニアとかの時代から存在してました。っていうかわたしたちが小学中学で習う数学ってだいたい古代ギリシャ人がやってきたことです

 当時はまだ"√"とは書かれず、几帳面にしっかり1.4142...と書かれていました。まあ昔のアレですから若干計算狂いがあったようですが、それでも綿密な計算である程度の答えが出ていたようです

 この数は無限に計算できちゃうシロモノなので、いつの時代からか"√"記号が使われるようになりました。いろんな説はありますがハッキリしないのでここに書くのはやめときます。いちいち調べるのめんd(ry

 16世紀になって印刷技術が広まり、そこで初めて"√"の上の棒が引かれてない形が一般的に使われはじめます。んでみんなだいすきデカルトさんが横棒を付け足し"√"の形が完成しました。16世紀末に誕生した哲学者であり、数学者であり、まあなんかスゴイ人だね

 さいごに、文章だけでなく動画でもなんか用意しとこうとおもっていろいろ探った結果、小学生でもまあなんとか理解できそうだなというものを見つけたのでシェアリングしときます

YouTubeチャンネル、超わかる!授業動画
ttps://youtu.be/uR8J-NrfRF8



 これは小学生でもわかりやすいね! ――え? B-NOVELのメインユーザーはたぶん高校生くらいなんだからフツーに書けばよくなかったかって?

 い、いや、それはほらアレだよ、たぶん中学生や高校生でもこのくらい親切な解説があったほうが助かるんじゃないかなぁって……決して! わたしは書き終えた今のタイミングで「あれ、ビーノベって小学生読むの?」と気付いたワケじゃないんだからね!!

 ってことで、今回は数学っぽいお話に手を出してみました。夏休みのいい題材、暇つぶしになったという方はぜひ高評価を、ビーノベの利用者層も把握したいので、アナタが小学生中学生高校生である場合はぜひコメントでおしえてください

 アナタの夏休みライフに幸あれ!
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