【犬】おバカな犬種とかしこい犬種の"差"ってなんなの?【論文 & 研究紹介有】
おまえってバカだよなぁ
バカって言うほーがバカなんだよバーカ!!
バカって言うほーがバカなんだよバーカ!!
犬は人間がはじめて家畜化した動物だと言われています
人間が"文明"と呼ばれるソレを興すそれ以前から、それこそ口から「ウッホウッホ」言うてた時代からいっしょに暮らしてたかもしれないこの毛むくじゃら、その起源は歴史がありすぎていろいろな説が叫ばれています
最も有力なのは『犬の祖先はオオカミだったよ』説。タイリクオオカミと人間が出会い、なんかイロイロあっていっしょに暮らしていくうちに、なんか家畜化しちゃったゼ☆ ってのがほぼほぼ定説となっております
ほか、オオカミとジャッカルやコヨーテが合体した説、実は"犬"ってのがそもそもいた説などまあイロイロありますが、とりあえず「犬の祖先はタイリクオオカミだよ」ってのが現状の決着でございます
犬という動物はとてもユニークです。オオカミと同じように"社会"を形成し、仲間同士コミュニケーションをとったり指示系統をもっていたりしますが、ぶっちゃけその能力はほかの動物と比べてもスッゲー異質。なんてったって、人間という異種族とのコミュニケーションさえ容易に行えるのですから
いやいやちょっと待てと。ほかの動物だって、たとえばネコやトリ、なんだったら野生の動物だって人間と仲良くする系の動画があるじゃん――そんな言葉が聞こえてきそうですね。まあそうですよ、ほかの動物だって人間とコミュニケーションとれますよ。ただ犬っていう生き物はそれらの陽キャとはまたレベルがいち段階異なるのです。本来バトルが始まる前兆の『目を合わせる』という行為を愛着目的で人間に向けたり、人間の意思や意図を察して動いたり、指示に従ったり、所定の動作を難なく行えたり――事実、世の中にはいろいろな仕事をするわんわんがいて、わたしたちを癒やしてくれるわんわんがいて、スポーティでパワフルなわんわんもいますね
そうです。今回のテーマはまさに"ソコ"なんです……世の中にはたくさんの『犬種』が存在します。わたしの隣で寝てる黒いラブラドール・レトリーバー、日本犬の柴や秋田、シュッとした見た目のハウンド犬、ちっこいチワワにおっきなセント・バーナード。認定されてない犬種もまぜれば1000を超えるとされる犬の種類。人間はそれらを比較して「最もかしこい犬種はなんだ?」という疑問をもちました
どのわんこが"かしこい"のか? そしてどんなわんこが"おバカ"なのか? ――アナタも気になるよね? ってことで、今回はそんなお話を紹介していきましょう
:犬の知性:
犬は人の表情やことば、動きなどで気持ちを感じ取ることができます。たとえば『手を差し出す』という行為をしただけでお手ができたりします
ゆびをクルクルさせるだけでその場で周ってみたりします。訓練すれば横に立たせることもできるし、股の間を歩かせることもできるし、それらの究極系はドッグスポーツ『アジリティ』に現れているでしょう
ドッグスポーツ業界? を見てみると、わりと目立つのが『ボーダー・コリー』の存在。アナタも「ボーダー・コリーはアタマがいい!」的な話を聞いたことがあるでしょう。ほかに「ハスキーはバカ」だとか「アフガン・ハウンドは言う事を聞かない」なんて耳にしたことがあるかもしれません
なぜそんなコトが言われるようになったのか? ――それは1994年に出版された著書『犬の知性(The Intelligence of Dogs)』の影響が強いと思われます。著者は犬研究の第一人者『スタンレー・コレン(Stanley Coren)』氏。彼は心理学教授でもあり、その筋じゃ知らない人はいないレベルの超大物ですね
著書の内容をご紹介。彼はカナダ屈指の名門ブリティッシュ・コロンビア大学の名誉教授であり、若い頃から犬に関するいろんな研究をしていました
彼は『犬の知性』について以下みっつの指標を掲げました
① 本能的な知性
命令されなくても実行する行動
ポインティング、物を咥えて持ってくるなど
② 適応的な知性
自ら問題を解決するための能力
エサをもらうため芸をする、柵の向こうのエサを手に入れるなど
③ 働くことと服従の知性
人間から学ぶ犬の能力
人の行動を観察し、人が望んだ行動をとることなど
犬といっしょに暮らしてる方なら「ああ、たしかに」と思うかもしれません。①なんかはわりと日常的に見ますね。うちの黒ラブも物を咥えるのがだいすきっ子です
②は、犬がなんらかの目的意識をもったときに発揮されます。眼の前にエサをチラつかせたらもうアレよ。シュンッとこっちに走ってきてスチャッとおすわり。曇りなき眼にてこちらを見つめ、ただひたすら食べ物のためにいろいろな芸を見せてくれる――かわいくてついついおやつ多めにあげちゃう人間の多きことよ
ってのは置いといて、コレン氏が着目したのは『③』です。すなわち『いかに人間の意志を感じ取り、理解し、受け入れ、命令通りに行動できるか?』です。これを実行するには凄まじい知性が求められますね。わたしたちは普段何気なくやってるけど、ほかの動物に『他の動物が自分に何を求めてるのか察して、協力しろ』なんていう課題そうそうクリアできませんわよ
実験としては、まずアメリカとカナダのケネルクラブ――犬に関するアレやコレをする組織に所属する服従裁判官に協力を呼びかけ、犬種ごとに『新しいコマンドを理解し、それを実行するまでの時間』などを計測して犬種ごとのランク付けを行ったのです
服従裁判官。まあざっくり書くと『犬が人間にしっかり従ってるか判断する人』です。たとえば「ふせ」言われて伏せるけど、よーく見たら伏せきれてないぞこいつは半伏せだから反発心がある。とかそういうのを判断する人です。こういった方々はドッグショーの審判員などを務めたりしますが、今回は実験に協力いただきました
で、いろいろな調査をして最終的に誕生したランキングが上記著書に記されています。こちらでもベストテンを紹介しておきましょう
① ボーダー・コリー
② プードル
③ ジャーマン・シェパード
④ ゴールデン・レトリーバー
⑤ ドーベルマン
⑥ シェットランド・シープドッグ
⑦ ラブラドール・レトリーバー
⑧ パピヨン
⑨ ロットワイラー
⑩ オーストラリアン・キャトル・ドッグ
はい、ボダ子が1位です。だから「ボーダー・コリーはかしこい」言われるようになったんですね。ここで紹介されたわんこたちは『新しい命令を5回未満で学習し、命令を出すとすぐ従った』とされています。アメリカとカナダで行われた実験だけあって、日本だと見られないような犬種もけっこーいますね
ロットワイラーとかご存知ない? おっきくてかわいいからぜひググってみてね!
なお、日本のわんわんでは『狆・秋田犬』がランクインしてます。冒頭で紹介したわんこのランクもいっしょにどうぞ
45位:シベリアン・ハスキー
54位:秋田犬
62位:狆
79位:アフガン・ハウンド
意外と低かった? アフガン・ハウンドは実験中最下位という成績でした。おそらくコレが「アフガン・ハウンドはバカ」言われた理由なのかもしれません。もし日本犬がみんなこの実験を受けてたらどんな結果になってただろうか
上記の著書、日本では『デキのいい犬、わるい犬—あなたの犬の偏差値は?』というタイトルで出版されているようです。著者の個人サイトもあるのでシェアりんぐしておきます。気になったアナタはぜひ覗き込んでみてくださいなお英語
スタンレー・コレン氏の個人サイト
ttp://www.stanleycoren.online/
:人間基準のかしこさ:
上記で紹介した実験を『犬のかしこさ』の理由として当てはめられるでしょうか?
コレン氏が行った実験は、あくまで『人間の意志を理解し、それに従い行動するか?』の指標です。それを犬の知性すべてだとするにはいささか強引が過ぎるのではないでしょうか?
アフガン・ハウンドは「服従しないからおバカ」なのでしょうか?
そもそも知性とはなんでしょう?
計算がはやいこと?
スポーツができること?
作者の気持ちがわかること?
人間の知性を測る指標として『知能指数(IQ)』ってのがありますね。じゃあIQテストで成績悪かった方は全員バカなのでしょうか? 空間把握能力や単純計算能力、文章問題、認知、思考――それらをたった一度のテストを受けただけで「アナタの知能はこんなです」と言われてアナタは納得できるでしょうか?
上記ランキングは、あくまで犬がもつ能力のいち側面を明らかにしただけに過ぎません。アフガン・ハウンドは自ら獲物を仕留める生粋の猟犬であり、たとえば相手が逃げるルートを先読みして自らが走るルートを決めたり、フェイントをかけて相手の逃げ筋を誘導したりどこを噛めば効率よくダメージを与えられるかなどもうほんっとに狩猟IQお高いわんわんなのです
それに、個人差があります言われるように個犬差だってあるんです。イギリスの心理学者『ロザリンド・アーデン』、『マーク・ジェームズ・アダムス』両氏の実験を紹介しましょう
上記ランキングで1位に輝いた『ボーダー・コリー』を68匹集め、犬がニガテとする『ちょっと考えればエサをゲットできる』的な障害物テストをやってみました
するとどうでしょう? 速い子はほんの数秒でゲッチュできましたが、うーんうーんと迷ってたわんこは2分ほどもかかってしまったというのです
農作業を主にやってるボダ子を使っての実験です。それでもこういう差が生まれる、つまり犬の知性は犬それぞれだってことではないでしょうか? いま、アナタが犬と一緒に暮らしてるのであれば、わんわんの正確や能力、傾向をしっかり把握して、それに見合った訓練をしてあげましょう
うまくいったら思いっきり褒めてあげてね!
犬は(望む望まずは置いといて)人間と付き合っていくルートに入りました。それから1万年とか2万年と言われる歳月を共に過ごし、今では人間にとって無くてはならない存在になっております
そんな健気な毛むくじゃらに、わたしたちは何をしてあげられるでしょう? ――いつも隣でいびきかいてる黒ラブを見ると、そんな想いが心によぎります
わたしたちにできること。それはすなわち『おはようからおやすみまで、大切に、笑顔でいっしょに暮らしていく』ことなんだと思います。いつか、この"家族"が虹の橋を渡るそのときまで、日々おもしろおかしく毎日を送っていきましょう
アナタと、アナタの家族に幸あれ!
ScienceDirect、当該実験
ttps://doi.org/10.1016/j.intell.2016.01.008
人間が"文明"と呼ばれるソレを興すそれ以前から、それこそ口から「ウッホウッホ」言うてた時代からいっしょに暮らしてたかもしれないこの毛むくじゃら、その起源は歴史がありすぎていろいろな説が叫ばれています
最も有力なのは『犬の祖先はオオカミだったよ』説。タイリクオオカミと人間が出会い、なんかイロイロあっていっしょに暮らしていくうちに、なんか家畜化しちゃったゼ☆ ってのがほぼほぼ定説となっております
ほか、オオカミとジャッカルやコヨーテが合体した説、実は"犬"ってのがそもそもいた説などまあイロイロありますが、とりあえず「犬の祖先はタイリクオオカミだよ」ってのが現状の決着でございます
犬という動物はとてもユニークです。オオカミと同じように"社会"を形成し、仲間同士コミュニケーションをとったり指示系統をもっていたりしますが、ぶっちゃけその能力はほかの動物と比べてもスッゲー異質。なんてったって、人間という異種族とのコミュニケーションさえ容易に行えるのですから
いやいやちょっと待てと。ほかの動物だって、たとえばネコやトリ、なんだったら野生の動物だって人間と仲良くする系の動画があるじゃん――そんな言葉が聞こえてきそうですね。まあそうですよ、ほかの動物だって人間とコミュニケーションとれますよ。ただ犬っていう生き物はそれらの陽キャとはまたレベルがいち段階異なるのです。本来バトルが始まる前兆の『目を合わせる』という行為を愛着目的で人間に向けたり、人間の意思や意図を察して動いたり、指示に従ったり、所定の動作を難なく行えたり――事実、世の中にはいろいろな仕事をするわんわんがいて、わたしたちを癒やしてくれるわんわんがいて、スポーティでパワフルなわんわんもいますね
そうです。今回のテーマはまさに"ソコ"なんです……世の中にはたくさんの『犬種』が存在します。わたしの隣で寝てる黒いラブラドール・レトリーバー、日本犬の柴や秋田、シュッとした見た目のハウンド犬、ちっこいチワワにおっきなセント・バーナード。認定されてない犬種もまぜれば1000を超えるとされる犬の種類。人間はそれらを比較して「最もかしこい犬種はなんだ?」という疑問をもちました
どのわんこが"かしこい"のか? そしてどんなわんこが"おバカ"なのか? ――アナタも気になるよね? ってことで、今回はそんなお話を紹介していきましょう
:犬の知性:
犬は人の表情やことば、動きなどで気持ちを感じ取ることができます。たとえば『手を差し出す』という行為をしただけでお手ができたりします
ゆびをクルクルさせるだけでその場で周ってみたりします。訓練すれば横に立たせることもできるし、股の間を歩かせることもできるし、それらの究極系はドッグスポーツ『アジリティ』に現れているでしょう
ドッグスポーツ業界? を見てみると、わりと目立つのが『ボーダー・コリー』の存在。アナタも「ボーダー・コリーはアタマがいい!」的な話を聞いたことがあるでしょう。ほかに「ハスキーはバカ」だとか「アフガン・ハウンドは言う事を聞かない」なんて耳にしたことがあるかもしれません
なぜそんなコトが言われるようになったのか? ――それは1994年に出版された著書『犬の知性(The Intelligence of Dogs)』の影響が強いと思われます。著者は犬研究の第一人者『スタンレー・コレン(Stanley Coren)』氏。彼は心理学教授でもあり、その筋じゃ知らない人はいないレベルの超大物ですね
著書の内容をご紹介。彼はカナダ屈指の名門ブリティッシュ・コロンビア大学の名誉教授であり、若い頃から犬に関するいろんな研究をしていました
彼は『犬の知性』について以下みっつの指標を掲げました
① 本能的な知性
命令されなくても実行する行動
ポインティング、物を咥えて持ってくるなど
② 適応的な知性
自ら問題を解決するための能力
エサをもらうため芸をする、柵の向こうのエサを手に入れるなど
③ 働くことと服従の知性
人間から学ぶ犬の能力
人の行動を観察し、人が望んだ行動をとることなど
犬といっしょに暮らしてる方なら「ああ、たしかに」と思うかもしれません。①なんかはわりと日常的に見ますね。うちの黒ラブも物を咥えるのがだいすきっ子です
②は、犬がなんらかの目的意識をもったときに発揮されます。眼の前にエサをチラつかせたらもうアレよ。シュンッとこっちに走ってきてスチャッとおすわり。曇りなき眼にてこちらを見つめ、ただひたすら食べ物のためにいろいろな芸を見せてくれる――かわいくてついついおやつ多めにあげちゃう人間の多きことよ
ってのは置いといて、コレン氏が着目したのは『③』です。すなわち『いかに人間の意志を感じ取り、理解し、受け入れ、命令通りに行動できるか?』です。これを実行するには凄まじい知性が求められますね。わたしたちは普段何気なくやってるけど、ほかの動物に『他の動物が自分に何を求めてるのか察して、協力しろ』なんていう課題そうそうクリアできませんわよ
実験としては、まずアメリカとカナダのケネルクラブ――犬に関するアレやコレをする組織に所属する服従裁判官に協力を呼びかけ、犬種ごとに『新しいコマンドを理解し、それを実行するまでの時間』などを計測して犬種ごとのランク付けを行ったのです
服従裁判官。まあざっくり書くと『犬が人間にしっかり従ってるか判断する人』です。たとえば「ふせ」言われて伏せるけど、よーく見たら伏せきれてないぞこいつは半伏せだから反発心がある。とかそういうのを判断する人です。こういった方々はドッグショーの審判員などを務めたりしますが、今回は実験に協力いただきました
で、いろいろな調査をして最終的に誕生したランキングが上記著書に記されています。こちらでもベストテンを紹介しておきましょう
① ボーダー・コリー
② プードル
③ ジャーマン・シェパード
④ ゴールデン・レトリーバー
⑤ ドーベルマン
⑥ シェットランド・シープドッグ
⑦ ラブラドール・レトリーバー
⑧ パピヨン
⑨ ロットワイラー
⑩ オーストラリアン・キャトル・ドッグ
はい、ボダ子が1位です。だから「ボーダー・コリーはかしこい」言われるようになったんですね。ここで紹介されたわんこたちは『新しい命令を5回未満で学習し、命令を出すとすぐ従った』とされています。アメリカとカナダで行われた実験だけあって、日本だと見られないような犬種もけっこーいますね
ロットワイラーとかご存知ない? おっきくてかわいいからぜひググってみてね!
なお、日本のわんわんでは『狆・秋田犬』がランクインしてます。冒頭で紹介したわんこのランクもいっしょにどうぞ
45位:シベリアン・ハスキー
54位:秋田犬
62位:狆
79位:アフガン・ハウンド
意外と低かった? アフガン・ハウンドは実験中最下位という成績でした。おそらくコレが「アフガン・ハウンドはバカ」言われた理由なのかもしれません。もし日本犬がみんなこの実験を受けてたらどんな結果になってただろうか
上記の著書、日本では『デキのいい犬、わるい犬—あなたの犬の偏差値は?』というタイトルで出版されているようです。著者の個人サイトもあるのでシェアりんぐしておきます。気になったアナタはぜひ覗き込んでみてくださいなお英語
スタンレー・コレン氏の個人サイト
ttp://www.stanleycoren.online/
:人間基準のかしこさ:
上記で紹介した実験を『犬のかしこさ』の理由として当てはめられるでしょうか?
コレン氏が行った実験は、あくまで『人間の意志を理解し、それに従い行動するか?』の指標です。それを犬の知性すべてだとするにはいささか強引が過ぎるのではないでしょうか?
アフガン・ハウンドは「服従しないからおバカ」なのでしょうか?
そもそも知性とはなんでしょう?
計算がはやいこと?
スポーツができること?
作者の気持ちがわかること?
人間の知性を測る指標として『知能指数(IQ)』ってのがありますね。じゃあIQテストで成績悪かった方は全員バカなのでしょうか? 空間把握能力や単純計算能力、文章問題、認知、思考――それらをたった一度のテストを受けただけで「アナタの知能はこんなです」と言われてアナタは納得できるでしょうか?
上記ランキングは、あくまで犬がもつ能力のいち側面を明らかにしただけに過ぎません。アフガン・ハウンドは自ら獲物を仕留める生粋の猟犬であり、たとえば相手が逃げるルートを先読みして自らが走るルートを決めたり、フェイントをかけて相手の逃げ筋を誘導したりどこを噛めば効率よくダメージを与えられるかなどもうほんっとに狩猟IQお高いわんわんなのです
それに、個人差があります言われるように個犬差だってあるんです。イギリスの心理学者『ロザリンド・アーデン』、『マーク・ジェームズ・アダムス』両氏の実験を紹介しましょう
上記ランキングで1位に輝いた『ボーダー・コリー』を68匹集め、犬がニガテとする『ちょっと考えればエサをゲットできる』的な障害物テストをやってみました
するとどうでしょう? 速い子はほんの数秒でゲッチュできましたが、うーんうーんと迷ってたわんこは2分ほどもかかってしまったというのです
農作業を主にやってるボダ子を使っての実験です。それでもこういう差が生まれる、つまり犬の知性は犬それぞれだってことではないでしょうか? いま、アナタが犬と一緒に暮らしてるのであれば、わんわんの正確や能力、傾向をしっかり把握して、それに見合った訓練をしてあげましょう
うまくいったら思いっきり褒めてあげてね!
犬は(望む望まずは置いといて)人間と付き合っていくルートに入りました。それから1万年とか2万年と言われる歳月を共に過ごし、今では人間にとって無くてはならない存在になっております
そんな健気な毛むくじゃらに、わたしたちは何をしてあげられるでしょう? ――いつも隣でいびきかいてる黒ラブを見ると、そんな想いが心によぎります
わたしたちにできること。それはすなわち『おはようからおやすみまで、大切に、笑顔でいっしょに暮らしていく』ことなんだと思います。いつか、この"家族"が虹の橋を渡るそのときまで、日々おもしろおかしく毎日を送っていきましょう
アナタと、アナタの家族に幸あれ!
ScienceDirect、当該実験
ttps://doi.org/10.1016/j.intell.2016.01.008