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作者: 犬物語
【心理学】他人のこころを操り"好きな人"に接近する方法
たった一言でどうにかなるほど心はヤワじゃないのよ。
 心理学は科学です。

 ただ世界にいる人を観察して「にんげんには〇〇という心理がある!」とかテキトーに考えてるんじゃなくて、きちんと仮説をたて、それらをバイアス――まあカン違いに気をつけたり論理的に思考する手法を構築して、んで実際のデータを取得してそれらをまとめ、そこから得られる知見をまとめ、さらなる考察をしていく。こうやって科学は現代まで進化し続けています。

 とある論文で『実験をしたところ、人にはある時〇〇の行動をした。これは□□の心理が働いているんじゃない?』的な論文が発表されると、他の学者さんやら学会組織やらがその正しさを検証し、重ねて同じ実験を繰り返し、それらをまとめて評価した"メタアナリシス / システマティックレビュー"といったエビデンスレベルの高いチェックがされ、こうなってはじめて「人には〇〇の心理があるらしい・・・」と言えるようになります。もちろん、人類80億人いるのでここまできても断言はできません。が、これだけ検証したんだからもうソレでいいよくらいのレベルです。

 これを理解してないと、世の中に広まってる『〇〇性格診断!』とか『〇〇占い!』とかのたったひとつの質問でアナタの性格がわかっちゃう! 的なヤツに引っかかるのでどうぞお気をつけください。

 今回紹介するのも、心理学的にある程度担保されたもののどんな人間でも100%必ず通用する!! とかそういうワケじゃありませんが、まあだいたいどこでも通用するのでぜひご活用いただければ幸い。意中の相手のみならず親しくなりたい人にもアプローチしてみてはいかがでしょうか?





:まずは第一印象から:

 人はけっこー第一印象で"すべて"を決定してしまいガチです。

 なので初対面のときに「ステキ! 抱いて!!」という印象を、までは言い過ぎですが、まあ少なくともポジティブな印象を覚えていただいたほうが後々のためになります。

 そのためにまずは――出会う前から仕込んどきましょう。

 誰かと出会うさい、前もってその誰かに『アナタに関する良い話』を聞かせておくのです。共通の友人に「あいつってイイヤツなんだよ!」と言わせておくのも良いですし、なんかアナタに関する良いエピソードを紹介しておくでも良いです。

 面接とかエントリーシート的なのあるじゃん? アレは事前にアナタの印象を方向づけさせておく善き情報源となります。かじめインプットさせておくと、相手は前もって良い印象のままアナタとの初対面を迎えることができます。

 本当の意味で、物理的な初対面の時は以下の点に気をつけましょう。

・見た目
  第一印象の初っ端の初っ端です
・肩書き
  履歴書って大事だよね!
・態度
  佇まい、身振り手振り
・言葉
  場面により使い分けよう
・距離感
  物理的距離感のことです
・共通点
  事前に知っておくとやりやすい

 人は見た目がうんぬん言われてますね。面接とかでガチャリと扉を開け、そのままどう部屋に入ってくるのかはわりと大事です。

 見た目に気をつけろ言うて、別にキラキラした服とか美しい化粧とかはそんなに必要ありません。ただ清潔感があるかどうかは重要になるので寝グセとかほつれた服装などは避けましょう。

 会話の途中でさりげなーく所得資格について話したり、相手が目上ならていねいな、カタくるしくない声色としゃべり口調で望むと印象良しになるでしょう。人にはパーソナルスペースという『こころが許す物理的距離感』があるので、それ以上近づくと相手に悪印象をもたれます。あまり物理的接触は初対面のときは避けたほうが無難です。まあ握手くらいはするでしょうけどね。

 共通点を探るのは良いことですが、たとえば互いに野球好きでも「へえ! キミ野球好きなんだ! どこのファン?」 → 「やっぱ巨人ですかね」 → 「あ? 阪神ファンのオレにケンカ売ってんのか?」みたいな熱狂的な方もいるので注意が必要です。自分との居痛点を見つけても、相手の熱中度や知識レベルなどを把握しておかないと諸刃の剣になっちゃうので、よほど良い会話の流れにしておかないとアカンかもしれんね。

 終始大切になるのは『えがお』です。どんなに言葉巧みでも笑顔がなければ"こころ"が伝わりません。アナタのこころは笑顔にこもっていると覚えておきましょう。



:共通点から仲良く:

 共通点があるとはいえ野球と政治の話はキケンだってのは昔からビジネス方面で言われてることですね。相手との共通点っぽい部分を見つけたけどいまいち自信が――って方は、まず『学ばせていただく』的な態度をもったほうが良いかもしれません。

 学校のクラスメートや部活動、会社の同僚などの関係になると、互いにあいさつしたり会話を交わしたりなど、ある程度表面上のおつきあいができるようになります。この段階ではまだ込み入った話、つまりより親密な仲になるための話ができる段階ではありませんが、その伏線というか準備段階まで進めることは可能です。

 相手がおしゃれで服にこだわりがあるってんなら、どこぞのタイミングで「そういえば、〇〇さんいつもおしゃれですね! なんかこだわりがあるんですか?」的な感じで話題をふってみましょう。相手だって好きなことに関する話なのだからイヤな気分にはなりません。

 まあ、アナタが普段そういう話をせず「いきなりなんだ? こいつ……」的な印象を抱かせなければの話ですが。そうならないためにも、普段からクラスメートやチームメイト、仕事仲間などと仲良くしておきましょう。ほどよくアナタ自身の話をみんなにするのがポイントですよ。もちろん、笑顔でね?

 『相手が関心をもつ事柄に関して関心をもつ』ってのが仲良くなる重要ポイントです。べつに好きでもないのに服飾関係の話をするのは良くないですからね。アナタだって、アナタが好きなことをべつに興味もないのにズケズケと聞いてくる相手なんかイヤでしょ?

 相手が服飾関係に興味関心があるなら、アナタ自身もちょっち服飾関係の知識を集めたり、好きな色や組み合わせなどを考えて実践してみたりしましょう。そうすることで相手との共通点が育まれていきます。

 あとは会話のなかで互いのこだわりでもなんでも話しあってみましょう。その際、アナタが服飾関係に関心ありすぎるようになって「いや、それは違うよ」とかやたら相手を否定するようになってはいけません。こういうのは『自分と相手の"好き"を尊重しあう』からこそ話がはずんでいくのですから。



:自分の本音を伝える:

 ある程度仲良くなってくると、会社のお付き合いとは別に呑みに誘ったり、いっしょに服やさんに行かない? 的な展開になることもあるでしょう。そうならなくても相手にこころを許せるような関係には進んでいくはずです。

 表面的な会話をしつつ、この段階で徐々に"本音"を絡めていきましょう。あ、さいしょから本音全開は引かれるのでふつーに相手との距離感を図らにゃアカンですよ? ――相手との距離感はもはやフィーリングでとしか書けませんが、よくわかってない時はアナタ自身から本音をぽつりと、ボソリと、チラリとのぞかせてみるのが良いでしょう。

 これを自己開示といいます。普段なら明かさない弱音、本音、弱みなどを開け放つことで『アナタを信頼してる』ってのを遠回しに表現する方法です。ある種の「キミだけ特別に教えるけど……」的な感じ。

 互いの共通点を見出し、本音を恥ずかしがらず言えて、自分自身の言葉を肯定してもらえる。こういう流れがあって、人ははじめて相手にこころを許すことができるのです。



 ひとつ注意。これらはきちんと段階を追ってやらないと仲良くなるのがむずかしくなります。

 いやだってそうでしょ? 別段仲良くもない初対面の相手なのにいきなり「実は彼女が浮気しててさぁ……でもこっちもこっちで3人と同時に付き合ってるからあまり悪いこと言えないんだよぉ」とか言われても何も言えないし「なんだこいつ?」ってなるじゃん?

 いや仲良くなってもこのレベルはムリか。えー、まあ、人のこころに自分の存在を置きたいなら、まずは着実に階段を1段1段のぼっていく気持ちで取り組んでいきましょう。

 大事なことだからもう一度書くけど、ここで紹介したあれこれは80億人いる人間のだれもが100%通用するワケじゃありません。個人差がありますしアナタの態度次第で受け取られ方も異なります。

 笑顔言うてもやり方によっちゃニコッ!ってなる場合とニチャァってなる場合があるからね。まあ笑顔のやり方についてはおいおい紹介できればと思います。

 人にはこころがあり、こころをもって他者と接しています。人と人とが通じ合うには、理性的なお付き合いはもちろんこころの交流も必要になるんですね。

 ここで紹介したあれこれを実践して悪い流れになったという方、遠慮なくコメントください。ほかにもいろいろな評価も遠慮なく感想、評価にておねがいします。

 アナタの人生に幸あれ!
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