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作者: 犬物語
【英語】いつまで? どこまで? あっちまで!【前置詞】
あんてぃるとてぃるはにてひなるもの
 つい最近までゴールデンウィークっちゅー大型連休がありましたね

 学校も仕事も休みで長らくバケーションしてたって方多いと思います。わたしは観光大国『日光市』に住んでる人ですが、まあこの期間中は県外ナンバーの車が多いことお多いことほんっとめいわkとてもありがたいことだと思っております

 ほんとだよ? ――っていう冗談はさておき、えーこれを書いてるのはゴールデンウィーク真っ只中ですが、アナタはこの期間中宿題やらやりのこした仕事やらがあったりしたでしょうか?

「次の登校日までに宿題終わらせとかないといけないの」

「明日までには会議の議事録をまとめておかないとな」

 もしくは、長期連休中にいろんなイベントを体験していたりしますかね?

「みんながここに来るまで席を確保しておかなきゃいけないんだ」

「スプラッシュマウンテン100分待ち――ってことは午後1時まで待たないといけないのかぁ」

 さて、いろんなことを書きましたが、上記にはひとつ共通した言葉が入ってることに気付いたでしょうか?

 ~まで

 いつまでにやる。いつまでにおわらせる。これは日本語だと『期限・継続』を意味する言葉ですね。英語にもこれに該当する単語があります

・~まで
  → By
・~まで
  → Until,Till

 どっちも同じ『~まで』を表す言葉ですが、これ以下の文章にした時どのような訳になるでしょう?

① I have to do this "by" 5pm
② I have to do this "until" 5pm

 違い言うたら前置詞が by か until かってだけ。でもこれだけでめっちゃ意味が違う。本日はこいつらについて書いていきましょう





:Byのイメージをつかむ:

 上記の違いを解説する前に、ちょっとそれぞれの単語のイメージを掴んどきましょうか。英単語はイメージが大事ってよく言われるでしょ?

 Byは『近く』のイメージです。ある話をしてる時、何らかの対象をとって『その近く』という意味を付け足すことができます。つまりこういう感じ

・He is standing "by" the dog
  → 彼は犬の"そばに"立っている

 基本的な[ by ]の使い方ね。彼を主体として[ by ]を使うので『彼の近く → そばにいる』というニュアンスになります

 byはそのイメージから『~によって描かれた』的な表現に使うこともできます

・This picture was drawn "by" her
  → この写真は彼女"によって"描かれました

 絵画を書くとき、キャンパスのそばには必ず描き手がいるものです。書いている最中は必ず『描いてる人がそばにいる』というイメージから[ by ]はこういう使い方ができるんですね

 byを時間経過の中で使いたい場合、ある時間を"一点"として定めで『その近くにある』というニュアンスになります。たとえばこんな感じ

・I must leave this office "by" 5pm
  → わたしは5時"まで"に事務所を出なければならない

 5時という期限を"一点"として捉え、その1点に近い状態で終わらせたいというニュアンス。ざっくり書けば『締め切り時間』を意味してるんですね。ってことで、例文の"わたし"っは5時以降は事務所に存在しない予定でいます――残業がなければね

 ほかによく使うのが[ By the way = ところで ]という表現。これは『本筋のそばにある脇道にそれるよ』ってニュアンスから使われる定型文です。日本で学ぶ英語じゃよく登場するよねってことで、これ覚えておくと次の英語テストが5点くらい伸びるかもしれない――がんばれ!





:Untilのイメージをつかむ:

 Untilは『継続』のイメージです。時間の流れに沿ってずぅ~っと何かが続いているイメージ。つまりこういう感じ

・This store will open "until" 9pm
  → この店は午後9時"まで"営業している

 これが[ until ]の基本。時間的な継続の意味で使われている一方、その他の、たとえば『この道は店"まで"続いてる』的な使い方はあまりされません。いや使えるっちゃ使えるでしょうが違和感がありそう。こういう時は[ This road continues "to" the center ]って感じに[ to ]を使うことになるでしょう

 大事なことなので繰り返し。Untilは『時間的継続』を表現する時によく使います。時間だけというとなんか使い勝手が悪いように見えますが、こんな使い方もできるのでわりかし便利ですよ

・Please don't touch this chair "until" the paint is dry
  → 塗料が乾く"まで"イスに触れないでください
・he waited "until" she came here
  → 彼は彼女がここに来る"まで"待った
・I was interested in natto "until" I tried it
  → わたしは納豆を食べる"まで"は、それに興味がありました

 あるタイミングまで何かしらを継続しなければならない時に[ until ]が大活躍します。動詞をと組み合わせればさらに活躍の幅が広がりますね。いちばん下の例文は、以前まで納豆に興味があったんだけど、実際に食べてみたらちょっと――っていうニュアンスになります

 なお、Untilと同じ意味だとされる[ till ]は口語的な単語であり、文章とかで書く場合は[ until ]を使います。Untilが正式な英語で、その口語バージョンが[ till ]ってことで、もちろんカジュアルな雰囲気を出したいときは[ till ]を使ったりするけど、テストとかプレゼン資料とか厳密な書類とかには必ず[ until ]を使うようにしましょう

 これは[ Because : cause ]でも同じことが言えます。人間話す時はスピーディーにおしゃべりしたいので、たまにながーい単語を省略したいってのはどの国の言葉でもあるのでしょう。日本語は省略という文化があるだけにこの傾向が顕著ですよね





:ByとUntilの使い分け:

 はい、じゃあおまたせしました本題です。上記をおさえた上でもういっかい文章を見比べてみましょう。っていうか上記解説でもう答えわかったようなものだから書いちゃうね

① I have to do this "by" 5pm
  → わたしは午後5時"までに"これをしなきゃいけない
② I have to do this "until" 5pm
  → わたしは午後5時"まで"これをしなきゃいけない

 『①』はby、つまり締め切り時間を指してるので、作業を5時までには終わらせなきゃいけないというニュアンスになります。対して『②』はuntil、つまり継続を意味するので午後5時までずっと継続してしなきゃいけないことがあるというニュアンスになります。これto doじゃなくてam,is,areのがわかりやすいか。こんどは""つけない例文にするよ

・I have to be that store by 5pm
  → わたしは午後5時までに、
     あのお店にいなきゃいけない
・I have to be that store until 5pm
  → わたしは午後5時まで、
     あのお店にいなきゃいけない

 わかりやすいでしょ? これでもう[ by - until(till) ]の使い分けはバッチリだね! たぶん英語のテストも+5点くらいになると思うのでこうご期待ください

 英語に限らず、言語には『書く・読む・話す・聞く』の4技能それぞれのスキルが要求されます。今回紹介した[ Until → till ]のように口語用に略された言葉もあるので、ただ書きスキルだけやればいいというワケじゃないんだね

 英語を使えれば世界が広がります。それだけでなく、英語を学んでるうちに「あれ? そういや日本語だとこれどう表現するんだっけ?」ってな感じで日本語に対する考察や知識も深めることができます

 英語も日本語も大いに楽しんで学んでいきましょう!
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